子育てしていると気になるお金の問題について、イクメンのファイナンシャルプランナーが教えます。
子どもの学費の心配は、親なら誰でも感じるものです。しかし、具体的なイメージがないと「お金を貯めなくては」は形にならないもの。
今回は、子どもが生まれたら実際にどうするべきかアドバイスします。
7年で1000万円!高校と大学の学費はとんでもない出費
子どもが小さいうちは、一緒に遊ぶ時間を作ることを大事にしたり、しつけや幼児教育をどうすべきかいろいろ考えます。しかし、ファイナンシャル・プランナーとして両親に絶対考えてほしいことはもっと先のことです。それは「高等教育の学費準備」です。それこそ赤ちゃんのうちから、高校とその先のことを考えて欲しいのです。
学費がどれくらいかかるか、日本政策金融公庫の「教育負担の実態調査(平成25年12月)」によると、驚くべき数字が明らかになっています。
なんと、高校と大学の7年間にかかる学費だけで1056万円になるというのです。高校の在学費用が年97万円、大学の在学費用が年153万円、さらに入学金があるため、高校入学初年度には51万円、大学の入学初年度には95万円がさらにかかってきます。下宿で通学させる場合は、これに年92万円が加算されますし、学部学科によっては平均以上のお金がかかります(特に私立の理系は高くなる)。
ちなみにこの統計、こづかいや食費や服代などは含まれていないので自宅通学の場合であっても、実際にかかる費用ははもう少し高くなるはずです。
けっこう、すごい金額ですよね。
もしこのお金を早めに備えておこうと考えれば、子どもが生まれて成長し、中学を卒業するまで15年ありますが、この時間を「高校と大学にかかるお金を貯める時間」にしておかなければなりません。子どもが小さくてかわいいときだからこそ、お金のことを考えるのです。そうしないと、子供が15歳の春、18歳の春に青ざめることになるでしょう。