子どもが2人なら学費も2倍であることはお忘れなく

さて、子どもが2人いる、あるいは3人いる場合は「ダブルで準備」を考えなければなりません。というのは学費は「おさがり」も「共用」もできないからです。学費はひとりひとりに確実に同じ負担が求められます。服をおさがりで与えるのとは違うのです。

子どもが高校や大学に入る年度はぜひ表にしてみましょう。「お兄ちゃんの大学入学と弟の高校入学は同じ年」なんてケースでは、同じ年にとんでもない出費が発生することになります。となると、先ほどの「毎月1万円」を子どもが生まれるたびにがんばっておかなければなりません。

高校や大学の学費についてはダブルで負担になるとこれもまた苦しいことになります。できれば子どもひとりひとりに「毎月2万円」をやっておかないとかなり苦労することになるはずです。

 

学費の準備はとにかく早めに

学費というと「子どもが小学校に入ってからでいいよ」という人が多いのですが、これは70カ月以上の時間を無駄にしてしまうことを意味します。

生まれたときから着々と貯めておけば70万円以上になったはずの学費準備を小学校に入ってからスタートすれば、残り時間は半分近いわけで、ノルマは2倍になります。

学費の準備はとにかく早めにスタートすることが大切です。おもちゃを買ってあげる予算はほどほどにして、毎月一定額を高校と大学のために残しておきましょう。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会