皆さま、大みそか・お正月というハレの日々、非日常空間お疲れさまでした。きっとまだ社会復帰できていないと思います。私もです。こういうときは料理もカンタンレシピが常道ですね。でも手抜きと言われるのも嫌じゃないですか。

だからこそ缶詰(びん詰)レシピをご紹介します!
ご安心ください。手抜きと言われても反論できるよう、その根拠を以下に3つほど用意しました。

1の根拠:缶詰は食材を新鮮な状態で密封し、加熱も最低限の時間なので栄養価がとても高いのです。
2の根拠:日本の缶詰技術は世界最高水準! 新年早々、日本の誇りを再認識するためにもその技術力を実感すれば、前向きな気持ちになれます。
3の根拠:パスタ&飯は、レシピ本でも2大人気コンテンツ。そんな人気のレシピを食べるのって、嬉しいじゃないですか。

どうでしょう。では早速行きましょう。トップはイワシ缶!

   










料理名は「イワシのパスタ」です。
1. まず、汁ごとイワシ缶をフライパンへ。さらにオリーブオイル大さじ1とこしょうを入れ、イワシを崩し、フライパンをゆすりながら炒めます。
2. しょう油小さじ1を入れ、煮詰まってきたらパスタの茹で汁大さじ2を入れます。
 

      














3. 茹であがったパスタを入れ、よく絡めましょう。皿に盛って、こしょうをさらにかけて出来上がり!

   














イワシ缶の旨味をまるごと利用しているから味付けも安心。栄養価も高く、お子さんにも喜ばれるメニューです。

そして「ラー油」。昨年はこの「辛そうで辛くない少し辛いラー油」(桃屋)が大ヒットしましたね。ようやく店頭でも普通に買えるようになりましたので、活用しましょう。

 

   












メニューは「ラー油飯」と「ラー油たくあん」の2品。

ラー油たくあんからいきましょう。

1.たくあんを適当な大きさに切り、水に5分ほどつけて塩抜きします。
2.水分を拭き取って、フライパンで油を入れずに炒めます。

   











3.しんなりしてきたら、ラー油を大さじ1入れて混ぜます。

   














4.しょう油適量を回し入れ、炒めたら出来あがり。

   

 












これは酒のつまみにもぴったりですし、ご飯にのせても美味しいですよ。

続いての「ラー油飯」はさらにカンタン。

1.ごはん2膳分くらいにラー油大さじ1としょう油小さじ1を入れて混ぜます。

   
   













2.器に盛って、長ネギやチャーシュー、ハム、レタスなどと一緒にいただく。好みでマヨネーズをつけても美味しいです。

   

 













最後は「オイルサーディン」

 













「オイルサーディン丼」。森瑤子さんの「デザートはあなた」という小説に出てきたことで有名なレシピです。岩城滉一主演でドラマ化もされています。

1.ねぎを刻みます。
2.オイルサーディンを缶の油ごとフライパンへ。
3.煮詰まってきたら、しょう油適量を回し入れ、味を絡めます。

   














4.丼に入れたご飯の上にオイルサーディンを。さらにネギをドバッと。
5.上からフライパンに残ったタレをかけて、七味をかけたら出来あがり。

   

 














ザ・男の料理。作り方はシンプルなので、お好きなようにアレンジできます。ネギを一緒に炒める、バターしょう油にする、ゆずを絞る、などなど。

いかがでしたか。缶詰もびん詰も、ちょっとしたアレンジで立派な料理になります。単体で出来あがっているものなので、あまりこねくりまわさないのがコツでしょう。

では今年もよろしくお願いいたします!

参考文献
浅妻千映子キッチン
ウマ缶レシピ」 

1965年東京生まれ。ぴあ株式会社グルメ統括プロデューサー兼『東京最高のレストラン』編集長。主な編集作に『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)、『一食入魂』(小山薫堂)、『宮部みゆきの江戸レシピ』、『行列レストランのまかないレシピ』(森脇慶子)など。2001年にプロによる完全実名評価本「東京最高のレストラン」を創刊。