中村倫也(左)、土屋太鳳 写真提供=NHK

 2024年8月31日から放送予定のNHK土曜ドラマ「Shrinkシュリンク―精神科医ヨワイ―」の制作が行われることが発表された。

 のんびり屋だけど優秀な精神科開業医を中村倫也、一言多いけど思いやりにあふれた看護師を土屋太鳳が演じる。ほかキャスト陣は7月に発表予定。

 物語は、新宿の下町の路地裏で小さな精神科医院を経営している弱井幸之助(中村)。弱井は、患者たちの声を丁寧に聞き、症状に根気よく向き合うことで、他の医者が見抜けなかった病名を探り当て、どの患者にも希望を与えている。一方、初めて精神科で働くことになった看護師・雨宮有里(土屋)は、患者と真剣に向き合う弱井の姿を見つめ続けることで、精神科診療の奥深さに魅入られていく。しかし弱井には、雨宮が知らない悲壮な過去を抱えていた。

 原作漫画は、『Shrink~精神科医ヨワイ~』原作:七海仁氏、漫画:月子氏。脚本は、大山淳子氏、演出は、「きのう何食べた?」(テレビ東京系)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(カンテレ・フジテレビ系)を手掛けた中江和仁氏。

中村倫也コメント

「〝そんなこと〟で精神科にかかっちゃダメですか?」

原作にあるこの言葉に共感し、拡声したいと思いました。

私が出会ってきた人の中にも心の病に悩んでいる方は多くいました。そしてその度に、何がしてあげられるんだろう、どう接するのが正しいんだろうと考えてきましたが、正解はわからずにいました。

その心の病に名前があること。そしてひと口に精神疾患と言っても、その原因は、心のストレスによるものから、体の特質によるものまで多岐に及ぶこと。治療法と共に生きる方法があるということ。この作品で描かれるものは、きっと今を生きるすべての人が他人事ではないのだと思います。誰かの、何かのきっかけになることを願って、私自身学びながら、この作品と向き合いたいと思います。

土屋太鳳さんコメント

「ちょっと疲れちゃった」という経験は、誰にでもあると思います。そして、その一言を伝えることができない経験を持つ人も、同じように多いのではないかと思います。私も、その一人です。でも、「誰にでもあること」が積み重なってバランスを取りにくくなった時、たとえば風邪をひいちゃったとか、おなかの調子が悪いとか、虫歯になってしまったとか、そういった体の変化を診ていただけるように、心の変化に寄り添ってくれる場所があったら…世界はもっと温かく、生きやすく、しあわせになるのではないかと思います。心の呼吸が浅くなっていることに気が付いて、深呼吸できるような時間。そんな時間を私自身も探しながら、演じたいと思います。

◆2024年8月31日(土)スタート〈全3回〉

毎週土曜よる10時~10時49分(総合)

毎週土曜午前9時25分~10時14分(BSプレミアム4K)