『死神くん』 4月18日~

テレ朝系 金曜11時15分  期待度★★★★☆

えんどコイチの同名コミックをドラマ化。魂を霊界に送る新米の死神が、死亡予定者に死を宣告していく。

ただ、新米ゆえに人間寄りの判断をすることも多く、ときには生きることの尊さを訴えることも。心温まるストーリーが一話完結で綴られるブラックファンタジー。

主演は大野智。他に、松重豊、桐谷美玲、菅田将暉などが出演する。ついこの間まで怪物くんだった大野智が今度は死神くんになるわけだけど、どこか人間味のある死神の役は合うかも。チーフDは「リング」や「クロユリ団地」の中田秀夫が担当する。

 

 

『リバースエッジ 大川端探偵社』 4月18日~

テレ東系 金曜深夜0時12分  期待度★★★★☆

『湯けむりスナイパー』のひじかた憂峰(=狩撫麻礼)原作による同名コミックをドラマ化。浅草にある小さな探偵事務所を舞台に、調査員がさまざまな人物から持ち込まれる不可思議な依頼を解決していく。

主演はオダギリジョー。石橋蓮司、小泉麻耶なども出演する。脚本・監督は『モテキ』『まほろ駅前番外地』『湯けむりスナイパー』などの大根仁。

ドラマ24の大根仁作品が好きなら間違いなくハマりそうな、安定を見込める作品。音楽と主題歌をEGO-WRAPPIN’が担当するというのもいい。
 

 

『セーラーゾンビ』 4月18日~

『セーラーゾンビ』公式サイトより

テレ東系 金曜深夜0時52分  期待度★★☆☆☆

ゾンビがはびこる世界で、女子高生たちが決死のサバイバルに挑む、青春ポップホラー。

主演はAKB48の大和田南那、川栄李奈、高橋朱里。企画・脚本・総合演出は『ジョゼと虎と魚たち』や『のぼうの城』の犬童一心。メディアミックスの作品で、アーケードゲームやコミックなどでも発表される。

とりあえずこのドラマに関しては、11期生ですでにブレイクしている川栄李奈や12期生の高橋朱里とともに、15期生の大和田南那が主演に抜擢されたことに注目。同じ15期生には『アンフェア』で篠原涼子の娘役を演じていた演技経験豊富な向井地美音も在籍しているが、ドラマでも先に大和田南那が推される形となった。将来のセンター候補として今からチェックしておいたほうがいいかも。

 

『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』 4月12日~

日テレ系 土曜9時  期待度★★★★☆

日本有数の進学校にやってきた新人教師が、弱小野球部の監督となって生徒とともに勝利を目指す青春学園ドラマ。原作は高橋秀実のノンフィクション『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』。

主演は二宮和也。共演は、福士蒼汰、有村架純、中島裕翔、薬師丸ひろ子、麻生久美子、市川海老蔵、光石研、川原和久、荒川良々、笹野高史、山崎賢人、本郷奏多など。

プロデューサーは、木皿泉と組んで『すいか』『野ブタ。をプロデュース』『セクシーボイスアンドロボ』『Q10』などを作った河野英裕。今回は劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を主催する劇作家、倉持裕を脚本に起用した。派手さはなくても常に丁寧な作品に仕上げる河野英裕の手腕に期待。

 

『ロング・グッドバイ』 4月19日~

NHK 土曜9時  期待度★★★★☆

レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」を、1950年代の東京を舞台にしてドラマ化する。

フィリップ・マーロウ役となる孤高の探偵を演じるのは浅野忠信。他に、綾野剛、小雪、柄本明、古田新太、冨永愛、太田莉菜、遠藤憲一、田口トモロヲなどが出演する。

ハードボイルドの最高傑作といわれるこの作品が、日本を舞台にどう描かれるか楽しみ。脚本は『火の魚』『カーネーション』の渡辺あや。音楽は『あまちゃん』の大友良英が担当する。全5回。

 

 

『ファースト・クラス』 4月19日~

『ファースト・クラス』公式サイトより

フジ系 土曜11時10分  期待度★★☆☆☆

地上波の連ドラ出演は2006年の『タイヨウのうた』以来となる、沢尻エリカが主演する作品。ファッション雑誌の編集部を舞台に、女同士の泥沼の戦いを描く。主人公が底辺から頂点を目指して成り上がる裏シンデレラ・ストーリー。

共演は、板谷由夏、中丸雄一、佐々木希、菜々緒、田畑智子、平山浩行、三浦理恵子、石田ニコル、遊井亮子など。

企画、演出、脚本などは『名前をなくした女神』のスタッフで固められているので、あのテイストが好きな人は要チェック。

 

『ルーズヴェルト・ゲーム』 4月27日~

TBS系 日曜9時  期待度★★★★☆

半沢直樹シリーズも書いている池井戸潤の同名小説をドラマ化。中小企業を舞台した池井戸潤の小説としては、『空飛ぶタイヤ』と『下町ロケット』がWOWOWで、『鉄の骨』と『七つの会議』がNHKでドラマ化されたが、この作品は『半沢直樹』と同じ日曜劇場枠で放送される。

不況の波と同業他社との戦いで倒産寸前まで追い込まれた中堅精密機器メーカーの存亡と、その会社が所有する名門野球部の存続をかけた奇跡の逆転劇。

出演は、唐沢寿明、檀れい、江口洋介、山崎努、立川談春、石丸幹二、マキタスポーツ、峰竜太、六角精児、小須田康人、手塚とおる、児嶋一哉、山本享、高橋和也など。スタッフはほぼ『半沢直樹』のメンバーなので、大きく外すことなく、安心して見られるはず。

 

 

 

たなか・まこと  フリーライター。ドラマ好き。某情報誌で、約10年間ドラマのコラムを連載していた。ドラマに関しては、『あぶない刑事20年SCRAPBOOK(日本テレビ)』『筒井康隆の仕事大研究(洋泉社)』などでも執筆している。一番好きなドラマは、山田太一の『男たちの旅路』。