年度が変わって、そろそろ2014年の春ドラマが始まる。1~3月期の冬ドラマは、視聴者層を限定するような作品が多くて、2クールの『相棒』以外は平均視聴率が15%を超えるドラマが出なかった。それでも意外と秀作は多かったと思う。

今期の春ドラマは『半沢直樹』のバブルを再び追い求めるような作品もあるので、内容だけでなく、視聴率も少しは期待できるかもしれない。さて、今期はどれ見る?

※今期2大刑事ドラマを分析!→「西島秀俊「MOZU」VS小栗旬「BORDER」木曜9時はどちらのドラマを見ないのが正解か?」

 

『花子とアン』 3月31日~

NHK 月~土曜朝8時  期待度★★★☆☆

90作目となる朝ドラ。ルーシー・モンド・モンゴメリの「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子の生涯を描く。

ヒロインは吉高由里子。共演は、仲間由紀恵、伊原剛志、室井滋、窪田正孝、ともさかりえ、浅田美代子、鈴木亮平、高梨臨、黒木華、松本明子、藤本隆宏、石橋蓮司など。

原案は花子の孫である村岡恵理が書いた「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」で、脚本は『やまとなでしこ』『anego』『ハケンの品格』『ドクターX』などの中園ミホが担当する。

時代的には、明治から大正、昭和にかけての話。和装をすると、良くも悪くもハイカラさんっぽい雰囲気になる吉高由里子が、作品をどういうカラーに染めるのかに注目。

 

『ホワイト・ラボ~警視庁特別科学捜査班~』 4月14日~

『ホワイト・ラボ~警視庁特別科学捜査班~』公式サイトより

TBS系 月曜8時  期待度★★★☆☆

物理学、化学、生物学、医学などの知識を駆使した科学捜査にスポットを当てた「CSI:科学捜査班」のようなドラマ。

出演は、北村一輝、谷原章介、宮迫博之、和久井映見、薮宏太、大杉漣など。科捜研の知識と捜査一課の捜査権をもった新しい組織「ホワイト・ラボ」の活躍を描く。

『確証』以降、やたらと質が高くなった月曜ミステリーシアターで初めてのオリジナル作品となるので、それが吉と出るか凶と出るかに注目。

 

『極悪がんぼ』 4月14日~

フジ系 月曜9時  期待度★★★☆☆

「カバチタレ!」の田島隆(原作)と東風孝広(作画)による同名コミックをドラマ化。ひょんなことから裏社会に足を踏み入れた主人公が、さまざまなトラブルを解決していく。

常盤貴子や深津絵里が出演した2001年のドラマ版『カバチタレ!』では、主人公が男性から女性に変更されていたり、舞台が広島から東京に変わったりしたが、今回も同じように主人公の性別が男性から女性へ、舞台は架空の金暮市に変更されている。

主演は尾野真千子。共演は、椎名桔平、三浦友和、小林薫、三浦翔平、仲里依紗、竹内力、板尾創路、宇梶剛士など。山口雅俊がプロデュースしたドラマ版『カバチタレ!』は名作のひとつだが、はたして他のスタッフでもうまくいくのか。そもそも、月9でこれがハマるのかどうか。そのあたりに注目したい。