――去年のフィリピンの台風の時にも12月にチャリティーライブをやられたそうで。

ANGEL-TAKA:これまでボランティアの活動をさせてもらっているので、現地との情報交換も頻繁に行ってますし、協力してくれる向こうのスタッフやボランティアに協力してくれる人も増えて、いろんな情報を教えてくれるんですね。

あの時期は学校が冬休みだったので、早くしないと1月の中旬ぐらいから新学期が始まっちゃうと聞いて。でも学校は吹っ飛ばされたところも多いし、勉強する為のノートとか鉛筆、教科書とかも全部流されちゃって、学校に行けなくなっちゃった子供たちがほとんどみたいで。とにかく速く動かないとと思ったんです。

――それでチャリティーライブを行ったと。

ANGEL-TAKA:事務所やライブハウス(O-WEST)に相談した結果、12月10日にライブが出来ることになって、それに賛同してくれるバンドも集まってくれて。で、そのライブで約100万円集まったんです。その使い道ですよね、現地にはまだまだ屋根の修理やら色々足らないモノは沢山あったんですが、一月中旬に学校が始まるまでに3000人の子供達の学用品をそろ
えたいという団体があると。2000人分の学用品はそろったけど、あと1000人分の学用品のお金が足りなくて困ってると聞いたんです。

で、ちょうどって言い方もおかしいですけど、集まった寄付金の額と1000人分の学用品の値段がちょうど近かったので、そのお金を寄付して教材一式買ってもらうことにしました。

 

――ANGEL-TAKAさんは実際現地に入ったそうですが。どういった状況でしたか。

ANGEL-TAKA:日本の震災を思い出す様な状況でしたね。津波ではないんですが、高波も襲って来ていて、木とかも全部なぎ倒されていて…。家とかもぐしゃぐしゃで。でも、向こうの人は明るく生きていましたね。皆さん元気で「起こっちゃったもんはしょうがないよ」みたいな。

悲壮感とかそういうのが無くて、「なんとかなるよ!」って前向きに頑張っていて、その強さに逆にパワーを貰ったんですが、まだまだ復興するには時間がかかるな、っていうのは思いました。

――これからも支援は続けていくおつもりですか?

ANGEL-TAKA:そうですね。宇宙戦隊が続く限り…、僕が生きている限りは続けて行こうと思っています。

――ボランティアのような音楽以外の活動が音楽活動に影響したり、フィードバックしてくるような部分はありますか?

ANGEL-TAKA:もちろんあります! 「世界平和」というのも、僕らのズボンの裾を引っ張って「お金ちょうだい」と言ってくる路上の子供とか見てしまうと、リアルに感じてくるし…。

まだ答えは出ていないんですけど、そういうの見ちゃうとどうしていいかわからなくなるんですよ。その子助けても、まだいっぱい助けを求めている子はいるし。そんなことを感じながら、とりあえずは助けてくれって手を伸ばして来た人の手はしっかり握っていこうって。
同じ曲をやっても、このボランティア活動に行く前と行った後では全然違う気持ちになっていると思います。

自分達では何かしら音に影響していると思っています。書く詞とかもまた変わってくるんじゃないですかね。