また不思議なことに、親の青春時代の映像・写真を見た人の方が“家事手伝いをする”、“親孝行をしたいと思う”傾向にあることもわかったのだそう。どうやら親の青春時代の映像や写真を見ることで会話が弾んだり、親に対するイメージが変わることが親子のコミュニケーションにいい影響をもたらしているのかもしれませんね。
ほかにも親がどんな人生を歩んできたのか。内容を(青春時代の思い出も含めて)知っている人ほど、親のことを尊敬しているという結果も出ているよう。おそらく自身が子どもと同い年だった頃の話をすることで、子どもも興味を持ちやすく親をもっと身近に感じるのかも。
自身が生まれたときや幼少期の映像を見ることで、「親への感謝の気持ちが湧く」と答えた人が68.0%いるのも、まさにそんな親とのやり取りがあった上でのことと言えそうです。「母の日」当日は、ぜひご両親の青春時代を話題に振ってあげると、親子の会話にも花が咲くかもしれませんよ。
親子のコミュニケーションを補うためにも○○は必須アイテム!?
ほかにもこんな気になる調査結果が出ていました。株式会社リビジョンが10~30代の男女500人に行った「親や芸能人とのソーシャルメディアでのコミュニケーションに関する実態調査」によると、ソーシャルメディアを使って親と会話をしたことがある人は26.2%。
これを年代別で見てみると、10代が40.2%、20代では28%、30代では16.1%という結果が出ています。10代は約4割と高めですが、残りの年代は2~3割程度。割合として少ないだけに、もしかしたらSNSを始めソーシャルメディアで親と繋がっているかどうかは、親子間のコミュニケーションとして一役買うポイントになるかもしれません。
ちなみにソーシャルメディアで親と会話したことがある人に、親が利用したことがあるソーシャルメディアについて聞いたところ、1位は「LINE」で断トツの92.2%。順に「Facebook」で31%、「Twitter」が17.2%と続きます。LINEについては親子間に限らず、LINEを使ってから夫婦仲が良くなったという結果も出ているほど。
やはりいま人気のLINEだけに、メールより気軽にチャットやスタンプを送ったり、無料通話で連絡を取ったりするのでしょうか。一体どのように親と連絡を取り合っているのか、筆者の周りにいる知人男女に親子のコミュニケーションのやり取りも含めてリサーチしてみました。
「実家暮らしなのでSNSでわざわざ絡むのも変な話ですが。仕事で帰るのが遅くなるとき、ネットで頼んだ荷物が届いたとき、母親と父親から(LINEで)チャットが飛んできます。心配でというより、『最近あまり話せてないなあ……』と親もそう思うみたいで(笑)。気になってひと言、ふた言連絡してくるパターンが多いかな」(女性/27歳/メーカー)
本来、SNSは普段のコミュニケーションを補うためのツール。「親子の会話が足りないなあ」と感じたときこそ、手軽に話せるLINEはとても重宝できそうですね。