映画『猿の惑星/キングダム』のジャパンプレミアが8日、東京都内で行われ、ウェス・ボール監督、プロデューサーのジョー・ハートウィック氏、日本版声優を務めた竹内力、小松未可子、松岡禎丞が登壇した。
本作は、現在から300年後、人類と猿の立場が完全に逆転し、猿が独裁支配をもくろむ衝撃的な世界を大胆に描く、「猿の惑星」の新サーガの第1章。
野生化した人間の内の1人ノヴァ役の小松は「彼女の賢さ、運動神経の良さ、随所のまなざしから感じられる意志の強さなどが非常に魅力的なんですけれども、彼女の持っている秘密が賢さにつながっていたり、本当に魅力の詰まった人物なので目を凝らしてよく見ていただけたらうれしいです」とアピール。
一方、冷酷な独裁者プロキシマス・シーザー役の竹内は「威風堂々とした立ち居振る舞いにまさにラスボス感を感じました。そのキャラクター性を損なわないように全身全霊で吹き替えを担当させていただきました」と語った。
ボール監督は「この完全新作を手掛けることが決まった時、過去の作品にリスペクトを持ちつつも、新たに物語を前進させる必要があると考えました。新しいキャラクター、新しい始まり、新しい衣装、新しい物語、新しいアドベンチャー…。新たな要素を詰め込み、過去の作品から時代的にも距離を取ることで全てが新鮮になり、今までのファンはもちろん『猿の惑星』に初めて触れる方も、主人公ノアの瞳を通して『猿の惑星』の世界を再発見できるような映画になっています」と語った。
そんな中、主人公の若き猿ノア役の松岡が急きょ駆け付け、「とあるシーンで涙が止まらなくなったことがありまして、そのシーンを通して人間と猿の“思い”の表現が全く違うんだなということが分かり、心が張り裂けそうになるほど痛くなりました」と明かした。
最後にボール監督が「今回の作品は、スペクタクルな冒険と衝撃の真実が共存した作品になっていると自負しています。感動し、心が動かされるテーマが含まれているので、見た後に話したくなる魅力もありつつ、最高峰のVFX を用いた素晴らしい映像で衝撃的な劇場体験を味わえる作品にもなっているので楽しんでいただきたいです。また、物語は普遍的なものになっているので、国境を越えて愛される作品になるとうれしいです。一つだけお願いです。どうかこれから作品を見る人のために“NO ネタバレ”でお願いします」と見どころを語った。
映画は5月10日(金)から全国ロードショー。
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(左から)猿の面を贈られたウェス・ボール監督と竹内力(C)エンタメOVO[/caption]