混乱のような、でも、惹きつけられるっていう不思議な感覚

武道館公演で観客に配布されたコルセット

――かくれんぼの曲ですね。『Catch if you can』から何か感じたものがあったんですね?

OSA「ありましたね。聴いた瞬間にもう「うわ、これメタルじゃん!」っていう衝撃が走りました(笑)。これならまわりの知人にも薦められると思ったんです。そこからたしか3日間くらい、ベビメタ関連の動画を見まくりました」

――メタルとのシンパシーを感じた部分はどこだったんですか?

OSA「初めて見たときに、たまたまスリップノットとマッシュアップした動画も見たんですよ。たぶん元ネタだと思うんですけど、それがすごいカッコよかったんですよね。また、『イナズマロックフェス2013』の映像もいっしょに見て、3人のパフォーマンスも、SU-METALの歌もすべてがキマっていて強く印象に残りましたね」

――入り口が楽曲からだったんですね。続いて、FUKUさんはいかがでしょう?

FUKU「僕は元々、アイドルを追いかける中でまわりから噂は聞いていたんです。「こんなアイドルがいるんだけどさ」という感じで。だから、初めは何となく動画を見て知りました。じつはOSAさんといっしょで、きっかけは『いいね!』でした」

――偶然ですね。ライブも同じ頃に行かれたんですか?

FUKU「初めて見たのは『TOKYO IDOL FESTIVAL 2012』でした。ただそのときは、色々なアイドルを見たいという気持ちがあったので、数あるアイドルの1組として捉えていましたね。本格的にベビメタを見ようと思って行ったのは『SuG LIVE BATTLE 2012 “LIVE! TOWER RECORDS DAY”「-SuG VS たむらぱん VS BABYMETAL-」(以下、SLB 2012)』でした」

――ありがとうございます。次に、MAKIさんも伺わせて下さい。

MAKI「FUKUさんと同じく、僕もアイドルが好きだったので話は聞いていました。じつはOSAさんやFUKUさんといっしょで『いいね!』で気になりはじめたんですよ(笑)。初めて聴いたときに「何コレ、トランスなのロックなの何なの?」という混乱のような、でも、惹きつけられるっていう不思議な感覚になりましたね」

――3人とも『いいね!』がきっかけだったんですね。初めてのライブは?

MAKI「FUKUさんといっしょで『SLB2012』に行ったのが初めてでしたね。ただそのときはもう、現場の空気に圧倒されて……。たしか300人くらいのライブハウスだったんですね。狭い空間の中でファン同士が揉みくちゃになっていて、その独特な雰囲気の中で完全に置いてかれていた記憶しかありません(笑)」
 

他のライブでは見られない景色に圧倒された

――初めてのライブで圧倒されたそうですが、MAKIさんの中で、ある種の“独特な空気”を超える瞬間があったんですね?

MAKI「『SLB2012』からしばらく遠ざかっていたんですけど、2013年末に『LEGEND" 1997" SU-METAL聖誕祭』へ参戦したんですよ。そのときに印象が、180度ガラッと変わりました」

――以前のライブと比べてどうだったんですか?

MAKI「『SLB2012』のときと比べれば、格段に違っていましたね。踊りや歌も、成長期なのもあったのか、見た目もどことなく大人っぽくなったというか。僕はスタンドから見ていたんですけど、上から眺めたモッシュピットの光景には新鮮さをおぼえましたね」

――おそらく数千人単位がアリーナにいましたよね。

MAKI「圧倒されましたね。赤く照らされたアリーナの中で見たことないくらい大きなサークルができあがったり、観客の中でウォールオブデスが始まったり、他のライブでは見られない景色だったので印象に残ってますね」