こいのぼりや兜を飾るのはなぜ?
鎧や兜を飾るのは武家社会で生まれた風習で、身の安全を願って神社にお参りをする際に、鎧や兜を奉納するしきたりがあり、身を守ってくれる大切な道具として、飾るようになりました。
また、江戸時代の中頃からは、こいのぼりも飾られるようになりました。
鯉は、勢いよく川をのぼり、立身出世のシンボルでもあることから、こいのぼりを飾るようになり、そのうち数や装飾が増え、個性的になっていったそうです。
柏餅にも意味がある!
端午の節句に柏餅を食べるのは江戸時代になってからだそう。それでは、なぜ柏の葉をお餅に巻いて食べるようになったのでしょう。
それにはこんな理由がありました。
柏の葉は冬になっても落葉せず、新芽が出て初めて葉が落ちます。転じて、後継ぎができるまで親の葉が落ちることはない、というめでたい木の葉ということから、子孫繁栄の意味も込めて、柏餅を食べるようになったんですって。
日本の行事は、気がついてみれば、1月1日、3月3日、5月5日、7月7日と奇数が重なる日が多いですね。これは、奇数が重なることが縁起がいいとされているからという説があります。
お誕生日など、子どもたちがこの世に生まれ健やかに育っていることをお祝いする日は他にもありますが、毎年、特に男の子が元気にこの日を迎えることができることに感謝する日が端午の節句なんですね。
ただなんとなく行事をこなすというだけではなく、日本古来から伝わる行事の意味を知り、子どもたちに伝えていきたいものですね。男の子たち、よく遊び、よく学べ! これからも健やかに毎日を過ごすことができますように。
参照:https://www.ningyo-kyokai.or.jp/sekku/tango.html(一般社団法人 日本人形協会)