新しい環境で仕事するのに大切な心得?(画像はイメージ)

春といえば、部署異動や就職、転職など新しい仕事が始まる季節。新しい環境でまだ仕事に慣れていないという人も多いのではないだろうか。そんな中、SNS上では「新しい環境では『半年ROMれ』を心掛けるとよい」という意見が話題になっていた。一体どういうことなのか、詳しく見ていこう。

「半年ROMれ」は仕事以外でも使える?

そもそも「半年ROMれ」とは、過去に存在した巨大電子掲示板「2ちゃんねる」の中で使われていた用語だ。スレッドに新しく書き込みをする前に、まずは半年間「Read only member(投稿せずに閲覧だけする人)」として勉強しろ、という意味。ぶっきらぼうな言い方ではあるが、掲示板のルールやマナー、空気感を知らずに投稿するとあまり良い結果にならないという教訓が込められている。

「新しい環境では半年ROMれ」という意見に対して、「郷に入っては郷に従えというけど、まずは観察して把握することが本当に大事」「まさかROMれがドンピシャとは」と多くの賛同の声が続出した。

もちろん、ただ観察すれば良いというものでもないようで、「自分の仕事を進めつつも、自分流を出さずに観察して把握するのが大事」「見るだけではなく、積極的に情報をインプットしていく必要があるよね」というアドバイスも寄せられている。

人間関係にも応用

「半年ROMれ」が使えるのは仕事のやり方だけではないようだ。人間関係にも応用している人は多く、「学生の頃も、入学やクラス替えの時には最初に状況を把握するようにしてたなあ」といった声も見られた。社会人だけではなく、若い世代にも幅広く使える心得なのだろう。

一方で「半年ROMらせてくれたら苦労しないよ」という声も上がっている。会社によっては「半年もROMる時間がない」「のんびりしてたら文句いわれる」となってしまう場合もある。

自分に求められているものが即戦力なのか、将来性なのか、さらには今の周りの環境などによっても変わってくるのだろう。むやみやたらに「半年ROMれ」を使いすぎないように、気をつけた方がいいのかもしれない。(フリーライター・井原亘)

■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている