義彦

――ジャケットの絵も不思議ですよね。絵に出てくる二人の距離も開いていますし…。イラストは描き下ろしですか?

ナオ:ブックレットの表1(表紙)と表4(裏表紙)で一枚の絵になっているんで。開くと、一枚の絵になっています。

――それは買ってみてのお楽しみですね。歌詞の話もでてきましたが、作詞は義彦さんとナオさんですが、heidi.は元々歌詞が暗いっていうと語弊がありますけど…。

ナオ:まあ、希望に満ち溢れている感じではないですよね(笑)。

桐:このジャケの絵みたいにどんよりしているというか…。

コースケ:人の光の部分だけじゃなくて、陰の部分だったり、「人」というものが持っているいろんな感情が入っていて、でも現実離れはしてないというのが、自分の印象ですね。

桐:heidi.を始めた時に、自分たちが得意としていた、「やりたいね」と思って始めたheidi.はわりとそういう部分が強かったんで。ある意味原点回帰を突き詰めたようなものにはなっているなと思いますね。

 

ナオ

ナオ:人がひとりになった時の本質の部分が(歌詞に)出ているのかなと思っています。やっぱりね、人といたりすると、煩わしいこともあると思います が、基本的には楽しいじゃないですか。ひとりで考えたりしてると、そういうところにあんまりリアリティは無いのかなと、常々思っているんで。傾向として は、どうしてもそういう(内容の歌詞の)ものが多くなったり…。特に自分の場合はそうですね。

義彦:自分もひとりで書くんで、どう しても明るくはなれないんですよ。歌詞も、何曲も書かせて貰っているけど、(作詞は)得意では無い方だとは思うんで、そうすると書いているうちにどんどん 暗くなっていくんですよね。歌詞に慣れてくると、最後は開けてきたりもするけど、流れのまんまというか、最後まで暗かった時は暗いし。テンションが上ったら、歌詞も一緒に上がっていくみたいな。本当に自然な状態で書いています。

――先日までモスクワからケルン、ヘルシンキ、パリなどヨーロッパーをまわるツアーへ行っていたとのことですが、向こうのファンの反応はいかがでした?

ナオ:単純に俺らも初めてだったし、お客さんも当然初めてheidi.を見る人がほとんどだったので、まあお互いに「初めまして」っていう感じですよね。「heidi.が来たぞ!」みたいな感じで、待っていてくれた感が全面に出ていたんじゃないかな。 どの会場もすごく盛り上がりました。