モテ男パターン6『ペンギン系男子』

否が応でも海を感じさせるスポーティでエネルギッシュな男子、それがペンギン系男子です。

サーフィン検定1級、潜水士免許、一級小型船舶操縦士などのマリン関連資格は誰でも持っているから問題ないとして、それだけではペンギン系男子になってモテることはできません。
なぜなら、

「一般人は夏しか海に来ないから」

です。
誰も来ない海水浴場でサーフィンをやっていても、女性に自分の魅力を伝えることはできませんよね?
なので、オールシーズンオーシャンボーイをアピールするため、

冬でも水着に浮き輪を装備して通勤します。

女性たちのあいだでは「あの人を見るとなぜか海に行きたくなるの……」と評判になり、海デートへのお誘いがぐっと楽になるでしょう。

 
 

モテ男パターン7『アライグマ系男子』

アライグマの魅力とはその名の通り、なんでも洗うことです。ザリガニを与えたら食べる前に洗い、石鹸を与えたら石鹸がなくなるまで洗い続け、綿菓子を与えたら綿菓子の消滅にきょとんとします。
そんなユーモラスで綺麗好きなアライグマを、是非是非コピーしちゃいましょう。

アライグマ系男子は、
 

洗うことしか考えていません。

 

終業時刻になるとすぐに「あ、すみません。今日は洗濯があるんでお先に帰らせて頂きます」とダッシュで会社を飛び出します。宴会で二次会に誘われたら「今日は布団の丸洗いに挑戦してみるんで……」と離脱。書類を渡されたらとりあえず全部洗ってから作業を始めましょう。
クビのリスクも恐れず洗浄にこだわる清潔感抜群の貴方に、女性の好感度はマックスです。

 
 

モテ男パターン8『象系男子』

象の武器は牙でも足でもなく、
 

鼻です。

 


もし象の鼻が短かったらどうなるでしょうか?

 
 

豚になります。

 

動物園で豚はあまり見かけませんよね。ですが、象は必ずいます。ただ鼻をブラブラさせているだけで日給を稼いでいます。動物園の永遠のアイドル――それが象です。

象系男子になるのは簡単です。
 

 

簡単ですね。

牛乳を注いで育てたカボチャは巨大になるらしいので、牛乳を毎日注げば鼻も育つはずだと、筆者は考えています。頑張りましょう。

 

 

終わりに

ここまで8つの動物に倣ってモテ男子を考察してきましたが、すべてのモテ男子を超越するモテ男子、あらゆるモテ要素を兼ね備えたモテ男子がいます。

それが『キメラ系男子』です。

キメラ系男子は「真似が大好きで未だ本気を出したことがなく、キャビア以外の食べ物を食べようとせず、ド派手な水着で一年中過ごしながら、長い鼻を器用に操って体を洗い続け」ます。

キメラ系男子にさえなることができれば、もはや世界中の女性の視線は独占したも同然。
決して誰も目を離せないでしょう。

ライトノベル作家、翻訳者、ライターなど、無節操になんでもやっています。商業小説のデビュー作は『ごはん食べたい! -なんでもしますから?-』です。今の夢は自著のライトノベルがアニメ化されることと、ギャグ漫画の原作者になること。お腹いっぱい美味しいごはんを食べたいです。