東方神起の人気のワケを考える
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東方神起の真髄を発揮するのはなんといってもダンスパフォーマンスだ。ふたりの気迫あふれるステージは広い会場であってもその魅力が褪せることはない。そして、広いステージを縦横無尽に駆け巡り、煽り煽られ観客と息を合わせながら生まれる心地よい一体感……ペンライトやタオルを振り回し会場が一体となって最高の時間を分かち合う光景は、なにものにも変えがたい幸福感に満ちていた。
また同時に、アルバムに込めたメッセージを伝えるべく、言葉(歌詞)をかみ締めるように大切にしながら歌っているのもとても印象的だった。
そして、圧倒的なパフォーマンスから一転、会場を大爆笑の渦に巻き込むトーク、このギャップも魅力だ。客席との間に流れる和やかな空気はドームという大きな空間でさえも安心感で包み込み、アットホームさがあった。
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3年連続で東京ドーム公演を行うのは海外アーティストでは初めてのこと。過去の自分を超えることは容易いことではないけれど、いつも違う魅力を放ち、新たな可能性を感じさせてくれる東方神起。そこから感じるは、ふたりのステージへの真摯な思いとファンやダンサー&バンドメンバー、スタッフ、そして互いへの信頼だ。“根幹”がしっかりしているから、いい意味できっと変わらずにあり続けてくれると信じさせてくれる。ひとりの人間としての魅力、そしてそれが滲み出るパフォーマンス、それこそがファンを惹きつけてやまない理由なのではないだろうか。
「赤」と「青」、「静」と「動」のように対照的なユンホとチャンミン。ふたりは真逆の共鳴が生むシナジー効果を発揮しながら、6月22日(日)の京セラドーム大阪でのファイナルまで残り4か所11公演で笑顔の花を咲かせる。