TOPPANホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長CEO:麿 秀晴、以下TOPPANホールディングス)が運営する、印刷博物館では、9月21日(土)より 「写真植字の百年」展を開催します。
 写真植字とは、写真の原理を応用し文字を印字、組版をする技術です。1924年7月24日に日本で最初の特許が出願されました。写真植字の登場は、それまで文字印刷の主流であった活版印刷の煩雑さを解消する画期的な出来事でした。その利便性によって印刷業に携わる人々の職場環境が大きく改善され、さらに書体の開発が容易になったことから、多くの美しい書体が生み出される契機となりました。
 本企画展では、写真植字の発明から100年を記念し、活版印刷からデジタルフォントへと文字印刷の橋渡しを担った写真植字について、その歴史、役割、仕組み、さらには書体デザインについて紹介します。

(C)TOPPAN Holdings Inc.

■ 開催概要
 会期 : 2024年9月21日(土)~2025年1月13日(月・祝)
 会場 : 印刷博物館
    〒112-8531東京都文京区水道1丁目3番3号TOPPAN小石川本社ビル
 開館時間 : 10:00-18:00
 休館日 : 毎週月曜日 (9月23日、10月14日、11月4日、2025年1月13日は開館)、
       9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)、12月28日(土)~1月5日(日)
 入場料 : 一般500円、学生300円、高校生200円
     ※中学生以下、70歳以上の方、障がい者手帳などお持ちの方とその付き添いの方は無料
     ※20名以上の団体は各 50 円引き
     ※11月3日(日・祝)文化の日は無料
 ウェブページ : https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/t20240921.php
 主催 : TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館
 協力 : 株式会社モリサワ、株式会社写研、リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社、
     株式会社文字道
*印刷博物館はTOPPANホールディングス株式会社が創立100周年を記念し、2000年に設立した公共文化施設です。

■ 展示内容
・第1部 写真植字 はじまりとひろがり
 石井茂吉と森澤信夫、2人の若者によって邦文写真植字機は完成しました。森澤が機械を、石井がレンズと文字を担当し、2人の協力によって実現した写真植字機は、やがて日本で大きなひろがりをみせていきます。
 活版印刷は、文字数の多い日本語において大量の金属活字を必要とし、その多くの文字の中から必要な活字を選び出すという煩雑な作業を伴うものでした。1枚の文字盤から様々な文字を作り出せる写真植字は画期的で、日本語には最適な技術だったのです。

契約書 1925年(株式会社モリサワ 蔵)

邦文写真植字機の発明模型 1924年頃(株式会社モリサワ 蔵)

・第2部 しくみと機器開発
 戦後、写真製版が普及していくにしたがって、その写真製版のための文字を作り出す写真植字機の導入もすすみました。普及とともに、写真植字機は改良され精度があがっていきます。また、様々な機能が付加され、より使いやすいかたちへ進化していきました。
 写真植字のしくみとその機器の開発はどのようにすすめられたのか、機種開発の歴史、部品や文字盤製造の変化をみていきます。

初期の実用機 1935年頃(株式会社写研 蔵)

・第3部 新しい書体と新しい表現
 写真植字によって、印刷は新たな表現を獲得しました。次々と多様な書体が生み出され、広告や書籍を彩るようになっていきます。
 写真植字によって生み出された文字は、それまでの活字とは違い物理的な制約がなく、自由に貼り合わせてレイアウトすることが可能でした。新しい時代の新しい表現が実現したのです。

『TYPO1』 1970年


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以  上
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