――おお、すごくいい雰囲気で稽古されてるんですね!今回の「ニコラ」というお芝居は、どんな内容なんですか?
金城「とんでもないモノを盗んだりと、すごいお話です!全てのキャラクターが個性的で、見てる方を飽きさせないお芝居です!どの役も好きになれると思います。」
竹田「自分でも、脚本を読んでいて「あれ、これはどういう話になるんだろう…」って思うんですけど、最後まで読むと「あ、こういうことなんだ!」ってつながるんです。要所要所で、お腹の底から笑えるところもあるし、笑いあり涙ありのお芝居です。」
――実は自分も2009年の初演を拝見しているんですが、すごく面白いお話ですよね。
竹田「そうですね、一秒も見逃さないでほしいですね!そうそう、途中で、アニメのお話も出てきますよ。」
平「竹田さんが、まさかこのアニメ作品について語るなんて!って思いますよ(笑)。」
竹田「こんな竹田はもう見れないと思います!」
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――おおー、気になる!お芝居を見てのお楽しみ、ですね。ところで、金城さんは「TOKYO TORiTSU これで委員会」に所属していらっしゃいますし、竹田さんは元「predia」のメンバーでした。アイドルグループとしての活動とお芝居、違いを感じたり、逆に共通点を感じたりすることはありますか?
金城「ダンスレッスンとお芝居の稽古はかなり雰囲気が違いますね…。でも、グループでやっていて、曲の歌詞とかで表情を変えたりするんです。そこは共通しているかなって思います。似ているところがあるかな…。」
竹田「グループも、お芝居でも、みんなで一つのものを作り上げるのは一緒です。でも、アイドルグループにいたときは、自分をよく見せたい、っていうのが出てしまうことがあって。」
――その点は、お芝居とちょっと違いますか?
竹田「お芝居の中で自分が出てしまうと、演じるその役になりきれないんです。どう見えているかを気にすると、うまく出来ないですね。「この役は似合わないからイヤだ」、なんて言ってたら、逆にカッコ悪いんですよ。」
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――うーむ、なるほど…。
竹田「だから、お芝居では、自分を消していく作業がありますね。自分がいるからと「恥ずかしい!無理!」って思うけど、自分がいなければ恥ずかしいこともなくなりますよね。」
平「お二人はタイプが違うんですよ。竹田さんは、自分自身を演じる役に近づけていくタイプだと思います。カメレオンになりたいタイプなんですよね。でも、ちょっと隠してた自分が見え隠れする。そうなった時は指摘します。」
竹田「あー、わかってました?」
平「なんとなく、「そこ、見えてるぞ!」ってね(笑)。」
――おお、平さんはさすが脚本と演出担当ですね!では、金城さんはどんなタイプですか?
平「金城さんは役柄と自分自身を、いい位置で出会わせることが出来るタイプだと思います。今回のニコラの役も、金城さんじゃなければ出来ないニコラになってますよ。ニコラがそこにいる!って思っていただけると思います。」
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――かなり褒めてもらいましたが、いかがですか?
金城「イエーイ!って感じです。でも、なんだか申し訳ないです(笑)。」
平「自分がなりきるタイプも、自分と役を出会わせるタイプも、どっちも正解なんですよね。お二人が残りの稽古期間で、どれだけ成長するか、楽しみです。」