1日4組限定のオーベルジュ「うだ薬湯の宿 やたきや」で、地元猟師と巡る特別な体験。駆除された鹿を無駄なく活かすジビエ料理を味わい、自然との共生を体感する贅沢なひとときを。
鹿と歴史的な関係が深い奈良県。その奈良県にある1日4組限定のラグジュアリーな宿泊施設「うだ薬湯の宿 やたきや」ではこの秋より地元の猟師とともに里山を巡る「やたきや狩猟ツアー」を実施します。駆除された鹿を様々な方法で活用する工程を体感し、最後は創作ジビエ料理として美味しく頂くことで自然との共生を体感し、命の循環を味わう貴重な体験を提供します。
■ジビエのトレンドと背景
ジビエの歴史と現代における新たな価値
ジビエは、古代ローマ時代から続く貴重な食材で、かつては上流階級だけが味わえるものでした。日本でも猪は「ぼたん」、鹿は「もみじ」と呼ばれ、山間部では貴重なタンパク源でした。現在では、増えすぎた鹿の有害駆除が必要となり、再び注目されています。ジビエは食材だけでなく、鹿革は軽くて柔らかく、通気性・吸湿性に優れており、現代でもパイロットグローブや剣道の防具に使われるなど高く評価されています。持続可能な資源管理を通じ、ジビエの新たな可能性が広がっています。
「薬草のまち」宇陀市におけるジビエの取り組み
『日本書紀』の時代、宇陀市は薬猟の地であり、薬効の高い鹿の袋角を獲り、薬草を摘んでいたと記されています。現在でも菟田野地域の毛皮革産業は、鹿革の国内シェア95%を誇るなど、長い間、鹿と深く関わってきました。近年では、獣害対策として年間1,000頭以上の鹿が駆除されており、民間の小規模ジビエ食肉処理施設や鹿革専門タンナーを中心に、ジビエ利活用が進められてきました。そして2024年には待望の宇陀市獣肉利活用施設が完成し、処理頭数の大幅な増加により、地域全体でその資源を有効活用する取り組みが一層期待されています。
これまでのやたきやでのジビエイベント
これまでやたきやでは、創作イタリアンを基にした独自のジビエ料理を提供してきました。地元の新鮮な食材とジビエを組み合わせたメニューは多くの参加者に好評を博し、リピーターも多く集まっています。また、イベントでは地元猟師との交流や、ジビエの持続可能な利用についての講演も行われ、地域の文化や自然との共生を学ぶ場として機能してきました。
■ツアーの見どころ
猟師と巡る獣道探検ウォーキング&鹿皮なめし工場見学
地元猟師と共に、里山や集落を少人数で巡り、動物の痕跡を探します。山や森の中だけではなく、意外にも人里近くに棲息する動物たち。人間の生活圏に隣接して生きる野生動物たちの現実を体験し、食物連鎖の一部としての人間の役割を再認識できる機会です。鹿皮のなめし工場見学では、駆除された鹿の皮がどのようにして高品質な製品に加工されるか、そのプロセスを学び、資源の有効活用を実感いただけます。
「やたきや」で人気の創作イタリアンをベースにしたプレミアム創作ジビエ料理
やたきやでは、創作イタリアンの技法を基にした独自のジビエ料理が提供されています。今回のディナーでは「熟成肉つむぐ」の長期ドライエイジングによる熟成シカ肉を使用し、より一層プレミアム感を引き立てています。熟成肉つむぐの肉は、多くのシェフに愛される、じっくりと熟成されたナッツのような香りと深い旨味が特徴。地元の新鮮な食材と鹿肉を絶妙に組み合わせ、ジビエ初心者でも食べやすく、上品ながらも深い風味を存分に楽しめるメニューとなっています。
希少なナイトサファリ
ガイドと一緒に夜の森を探検し、生きた野生動物を観察できるナイトサファリ。鹿は夜行性ではないものの、夜間に人間が少なくなることで集落や道路に姿を現します。増えた鹿の頭数と人間の生活圏との共存を、夜間の観察を通じて理解できる貴重な機会です。
※動物と遭遇できない時もあります
■ツアーの詳細
<開催予定>
2024年10月28日(月)~29日(火)
2024年11月18日(月)~19日(火)
※2024年12月以降の予定は随時公式サイトおよび公式SNSにてご案内します
<タイムテーブル>
10:00 「うだ薬湯の宿 やたきや」集合、オリエンテーション
10:15 獣道探検ウォーキングと罠かけ体験
12:00 鹿毛皮のラグを敷いてピクニックランチ
13:00 ミニ講座:山の動物がお肉や革になるまで
13:45 移動
14:00 鹿皮なめし工場の見学(奈良産業株式会社)
15:30 チェックイン
18:00 ジビエディナー
20:45 ナイトサファリ出発
<持ち物や雨天時の対応など>
・長袖、長ズボン、ウィンドブレーカー、靴は長靴またはトレッキングシューズでご参加のうえ、小雨決行のためレインコートをご持参ください
・朝晩は冷え込むことがありますので、防寒対策としてジャケットやフリースなどをご持参ください
・荒天時、屋外での体験を動画レクチャーと鹿革、鹿角を使ったワークショップまたはグッズプレゼントに変更いたします(小雨決行)
■料金とご予約方法
<体験料金>
1名参加 税込41,800円
2名以上 税込26,400円/人
※上記料金はピクニックランチ料金を含みます
※ご宿泊代及び夕朝食代は別途
<ご予約方法>
以下の公式予約サイトよりお申込みください。
https://www.chillnn.com/17f52bd784b123/plan/191dfa7d9de106
<お問い合わせ先>
うだ薬湯の宿 やたきや(0745-85-3650)
■ツアーの案内役
星くらジビエ 店主/猟師 岡村 絵里
『やたきやジビエツアー』は、命をいただくシーンなど過酷な体験はありませんので、どなたでも気軽にジビエの背景を学び、味わっていただけるプログラムです。全国でも数少ないジビエレザーの鞣し工場見学も、宇陀市ならではのもの。ジビエ利活用は社会課題の一つですが、里山を歩き、ジビエを味わい、美しい鹿皮に触れると、自然が私たちに与えてくれているものの偉大さと大きな愛に気づくことができるでしょう。私たちはこの体験を皆様とシェアできることを願っています。
星くらジビエ サポートスタッフ/猟師/林業家 嶋田 宗慈
林業の現場では、シカによる食害が土砂災害のリスクを高めるなどの問題を引き起こしています。狩猟はこの問題を解決するためにも重要であり、豊かな森を育てることが美味しい狩猟肉につながると考えています。ツアーを通じて、狩猟と林業の関係について皆様と共有できれば嬉しいです。
ツアーガイド 関根 進太郎
豊かな自然に育まれた宇陀の山々で、ジビエと狩猟の魅力を体感してみませんか?地元の猟師が丁寧に指導し、命をいただくことへの感謝を学びます。新鮮なジビエ料理も味わえる、特別な体験ツアーです。自然と共に生きる知恵を体感しましょう。
うだ薬湯の宿 やたきや シェフ 棚木 武史
やたきやでは、旬の食材を生かし、体にやさしいお料理を提供しています。今回のディナーで使用する「長期熟成シカ肉」は宇陀市の「熟成肉つむぐ」と「星くらジビエ」の共同プロジェクトで生まれたもので、じっくり熟成された深い味わいが特徴です。お客様には、自然の恵みを最大限に引き出したこの特別なジビエ料理を通じて、特別なひとときを感じていただければ幸いです。
■サスティナブルなジビエ利用
やたきや狩猟ツアーは、持続可能な資源利用をテーマに、駆除された鹿を肉、皮、角などすべて活用し、命を無駄にしない取り組みを実践しています。日本では毎年多くの鹿が駆除されていますが、ジビエとして利用されるのは約9%にすぎず、多くが未利用のまま廃棄されています。このツアーでは、駆除された鹿を有効に活用することで、環境保護と資源の循環を体感していただくことができます。
鹿の増加による森林や農作物への被害は深刻ですが、適切な駆除と利用によって、山の生態系を守り、川や海の環境にも良い影響を与えることができます。サステナビリティに基づくこの取り組みは、自然との共生を実感し、持続可能な未来を考えるきっかけを提供します。
■会社概要と問い合わせ先
星くらジビエ
ジビエのトータル活用を推進し、持続可能な自然資源の利用に取り組む企業です。地元の猟師や地域と連携して、鹿肉や鹿皮などを最大限に活用し、地域振興を支援しています。
公式サイト: https://hoshikura.theshop.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hoshikuragibier/
奈良産業株式会社
宇陀市内でジビエレザーの利活用に大きく貢献、宇陀市の鹿革産業を支えています。
公式サイト: https://narasangyo.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/narasangyo/
熟成肉つむぐ
熟成肉の専門店で、日本一マニアックな熟成肉を提供。ミシュラン3つ星シェフの新店でも採用された高品質な熟成肉を家庭向けに販売しています。また、ジビエの熟成にも取り組んでいます。
公式サイト: https://jukuseiniku-tsumugu.com/
Instagram:https://www.instagram.com/jukuseiniku_tsumugu/
一般社団法人なつかしいみらいクリエイター認定協会
「うだ薬湯の宿 やたきや」を運営。築300年になる木造平屋建ての古民家をリノベーションし、ホテル&レストランとして再生。地域に残る文化・風習を体験していただけるよう、意匠を残した建物と、薬草や地域の食材を使った食事で心安らぐ"薬草ステイ"を提供しています。
公式サイト: https://yatakiya.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/yatakiya/
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