ものづくりをするときに、助けてくれる人たちが増えた(海)
―― 7月7日のライブが終了した後は、8月20日にニューシングル『Jack』が発売されますね。表題曲は現在放送中のTVアニメ『幕末Rock』のOPテーマとして決定していますが、コンセプトやイメージは、早い段階で決まっていたんですか?
智 前作のシングル『Period.』も、幕末Rockのゲームのテーマソングということで使われていて。表題曲の『Jack』も同じ世界観で行きたいっていうのは自分の中でひとつの芯として持っていて。だから、そこから歌詞もおろしていきましたね。同じ時間軸の上で曲の世界観を作るのは、自分の中ではやりやすい方法でした。MVなども、世界観やコンセプトで『Period.』の雰囲気を残していますね。
―― ちなみに、いつもvistlipの新曲のコンセプトやMVなどの世界観などは、どうやって決めているんでしょうか?
智 作曲は俺以外の4人がやっています。歌詞は俺が全部書きます。
―― コンセプトワークなどは?
海 アートワーク関連は俺がやってます。
智 この際、海が作曲に関わってないっていうほうが、分担ができてるっぽくて良くない(笑)?
海 まぁ、俺は確かにほとんど曲作ってないけどな(笑)。実際にメインで作っているのは、Tohya、瑠伊、Yuhの3人です。3人が作ってきたデモがあって、それを智が選んで、楽曲に肉付けしていって歌詞もつけて、出来上がった段階でジャケットやMVの構想を俺が練って。で、衣装とかも考えて、外側を固めていくっていう形にしてますね。
―― 今、衣装の話とかも出ましたけど、衣装も海さんが選んでらっしゃるんですか?
海 そうです。前まで俺が全部デザイン画描いて作ってもらってたんですけど、最近既製品を使うことも増えたので。お店やアトリエに行って探して、リメイクしたり加工したり。
智 それもvistlipがいい環境になったことのひとつかな。そういうときに、お願いできる人が増えたから。たとえば衣装を作るときとかに。
海 そういうときに助けてくれるスタイリストさんとか衣装さんとか、デザイナーさんとかが増えたんですよ。「こういう感じのコンセプトのものを作りたいんだけど、これって世の中にないものだと思うんだよね。どう思う?」って無茶振りする。そうすると、「いつまでに作ればいいの?」って返事を返してくれる。
―― vistlipチームが出来上がってる感じですね。vistlipの衣装は、確かにこだわりが見えるというか、見たことのないようなものもあります。
海 そこも、他とかぶらないようには気を付けています。