2024年10月18日(金)- 11月7日(木)会期中無休
会場 :フジフイルム スクエア 入館無料 

写真展の見どころ
・本展は1960年代に刊行した当社のPR誌『写楽祭(しゃらくさい)』に着目し、第1部では創立30周年を記念して発行された「写楽祭傑作写真集」から精選した写真集を、第2部では日本近代写真史の豊穣期とも言える1950~70年代の代表的な写真集を展示します。
・写真集とともに、各作家の写真作品を併せて展示します。プリント表現の多様性を直接感じられる「写真展」と、時代を超えて作品を広く伝え続ける「写真集」が対をなし、写真文化の振興に果たしてきた重要な役割を2部構成でご覧いただけます。

■ 写真展概要
 フジフイルム スクエアでは、富士フイルムグループ創立90周年を記念して、日本近代写真史の豊穣期とも言える1950~70年代に焦点をあて、この時代の代表的な写真集32冊と各作家の写真作品を一堂に展示する「写楽祭!- 日本の写真集 1950~70年代」を開催します。
 写真評論家・飯沢耕太郎氏の監修による本企画展は、プリント表現の多様性を直接感じられる「写真展」と、時代を超えて作品を広く伝え続ける「写真集」が対をなし、写真文化の振興に果たしてきた重要な役割を、以下の2部構成で改めて実感していただける展示です。

第1部『写楽祭傑作写真集』
 本企画展の第1部では、高度経済成長下のカメラブームを背景に、富士写真フイルム株式会社(当時)が1960年代に刊行していた有料PR誌『写楽祭』に改めて着目。創立30周年にあたる1964年3月に、その記念として「写楽祭傑作写真集」というタイトルで発刊された第10号で取り上げられた32冊の写真集から、15冊を精選、実際の写真集と各作家の写真作品を併せて展示します。(『写楽祭』第1号~第10号も展示します。)

第2部「写真集の時代 1950~70年代」
 戦前から、日本の写真家にとって重要な作品発表の舞台は、カメラ雑誌や写真集などの印刷媒体でした。戦後、多くの写真家が自らの表現を伝える手段として写真集制作に注力する機運の中で、デザインや優れた印刷技術など各時代の才能が出会うことにより、世界でも稀有な写真集文化が生まれることになりました。
 第2部では、『写楽祭』には掲載されていないながら同時代を語るに欠かせない、厳選した17冊の写真集を第1部同様に各作家の写真作品とともに紹介します。

 なお、展示プリント32点のうち23点は「フジフイルム・フォトコレクション」収蔵作品を公開、写真集は一部を除き外観のみの展示を予定しています。

● 1960年代に刊行されたPR誌『写楽祭』について
ユーモアと遊び心で彩られたレイアウトと斬新なデザインにより、今日でも写真を撮る高揚感や楽しさを新鮮に伝えてくれます。特に、第10巻は木村伊兵衛、土門拳といった戦後の写真界を代表する巨匠たちの写真集はもちろん、現在では語られる機会の少ない写真家たちの作品も含まれており、当時の写真史を読み直す上でも大変興味深い特集号になっています。
以下、『写楽祭』10号(1964年3月)、巻頭言より引用。
“わが写楽祭編集部は日本の近代写真史と共に表裏一体となって発展してまいりました富士フイルムが、今年でちょうど創業満30周年を迎えるにあたり、それを記念して読者諸氏の切々たるその願望を達成せしめるべく、日本の写真界が再スタートした1953年以降の過去10年間における、代表的写真家の残した創造的エネルギーの結晶ともいうべき写真集32冊を、ここにご紹介する次第であります。”

● 出品予定写真家、写真集(発行年代順)
 第1部『写楽祭傑作写真集』:15冊
・木村伊兵衛『木村伊兵衛傑作写真集』(朝日新聞社、1954)
・大竹省二『世界の音楽家』(朝日新聞社、1955)
・中村立行『ヌード 撮影とその実技』(玄光社、1955)
・濱谷浩『裏日本』(新潮社、1957)
・丹野章『ボリショイ劇場』(音楽之友社、1958)
・石元泰博『ある日ある所』(芸美出版社、1958)
・岡田紅陽『富士』(朋文堂、1959)
・細江英公『おとこと女』(カメラアート社、1961)
・秋山庄太郎『おんな・おとこ・ヨーロッパ』(文藝春秋新社、1961)
・東松照明/土門拳『hiroshima-nagasaki document 1961』(原水爆禁止日本協議会、1961)
・島田謹介『雪国』(暮らしの手帖社、1962)
・渡辺義雄『伊勢』(朝日新聞社、1962)
・中村由信『日本の海女』(東京中日新聞出版部、1962)
・岩宮武二『かたち』(美術出版社、1962)
・緑川洋一『瀬戸内海』(美術出版社、1962)

 第2部「写真集の時代 1950~70年代」:17冊
・田淵行男『田淵行男 山岳写真傑作集』(朝日新聞社、1951)
・山端庸介『記録写真 原爆の長崎』(第一出版社、1952)
・常盤とよ子『危険な毒花』(三笠書房、1957)
・芳賀日出男『田の神』(平凡社、1959)
・土門拳『筑豊のこどもたち』(パトリア書店、1960)
・山沢栄子『遠近』(未來社、1962)
・小島一郎『津軽』小島一郎:写真、石坂洋次郎:編(新潮社、1963)
・川田喜久治『地図』(美術出版社、1965)
・浅井愼平『ビートルズ東京』(中部日本放送、1966)
・渡辺眸『新宿コンテンポラリー』(渡辺眸写真集刊行会、1968)
・深瀬昌久『映像の現代4. 遊戯』(中央公論社、1971)
・森山大道『映像の現代10. 狩人』(中央公論社、1972)
・鈴木清『流れの歌』(私家版、1972)
・沢渡朔『nadia 森の人形館』(毎日新聞社、1973)
・奈良原一高『消滅した時間』(朝日新聞社、1975)
・牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』(白亜館、1977)
・石内都『絶唱、横須賀ストーリー』(写真通信社、1979)

■ 開催概要
企画展名:富士フイルムグループ 創立90周年記念 企画展
     「写楽祭(しゃらくさい)!- 日本の写真集 1950~70年代」
開催期間:2024年10月18日(金)- 11月7日(木) 会期中無休
     10:00-19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで)
     ※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。
       ウェブサイト・電話でご確認ください。
会  場:フジフイルム スクエア内、富士フイルムフォトサロン 東京
     スペース1 / スペース2 / ミニギャラリー
     〒 107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)
     TEL 03-6271-3350  URL https://fujifilmsquare.jp/
     ※ 写真展情報は、開催日の前月から 富士フイルムウェブサイトにて、ご案内しています。






入館料 :無料
     ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために
       入館無料にしております。
作品点数:・写真集 :32冊を予定
     ・プリント:銀塩印画紙による32点
     (うち、23点に「フジフイルム・フォトコレクション」収蔵作品を使用予定)
主  催:富士フイルム株式会社
後  援:港区教育委員会
監  修:写真評論家 飯沢耕太郎
協  力:写真集食堂めぐたま
企  画:コンタクト

■ 写真展併催イベント
1.「写楽祭」開催記念イベント
日 時:11月3日(日・祝)13:30~15:00、(受付 13:00~) 
会 場:フジフイルム スクエア 2F特設会場(座席あり)※
   (フジフイルム スクエアよりご入場ください。)
    ※ 座席は自由で、当日受付順に会場にご入場いただきます。
お 話:写真評論家 飯沢 耕太郎 氏
聞き手:コンタクト 佐藤 正子 氏
参加費:無料
予 約:要申込、ウェブサイト、電話にて(10月1日(火)10時より受付開始予定、
    詳細は9月中旬頃フジフイルム スクエア ウェブサイトに掲載予定。)
2. ギャラリートーク
日 時:10月19日(土)・26日(土) 各日13:00から・約30分間
お 話:写真評論家 飯沢 耕太郎 氏
聞き手:コンタクト 佐藤 正子 氏
参加費:無料
予 約:不要                                     
※ 写真展会場内で実施、座席はございません。予めご了承ください。
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

■ 出展作品の一部(予定)
木村伊兵衛
・「秋田おばこ 秋田・大曲」 1953年
・『木村伊兵衛傑作写真集』(朝日新聞社、1954)
緑川洋一
・「瀬戸内海・島と灯台」 1962年頃
・『瀬戸内海』(美術出版社、1962)
森山大道
・「三沢の犬」 1971年
・『映像の現代10. 狩人』(中央公論社、1972)
奈良原一高
・「二つのゴミ缶、ニューメキシコ」 (〈消滅した時間〉)より 1972年
・『消滅した時間』(朝日新聞社、1975)
牛腸茂雄
・<SELF AND OTHERS>より 1977年
・『SELF AND OTHERS』(白亜館、1977)

[ 写真使用についてのお願い ]
1.本写真展の告知以外にはご使用にならないでください。 また、使用終了後は、写真データを破棄ください。
2.トリミングはお控えください。
3.クレジット表記がある場合は明記ください。
4.写真の上に文字は載せないでください。







写真を中心とする富士フイルムのフォトギャラリー&ショップ。入館無料で、どなたでもお気軽にご覧いただけます。クオリティの高いさまざまなジャンルの写真を展示する富士フイルムフォトサロン、写真とカメラの歴史を学べる写真歴史博物館の他、最新の富士フイルム製品をご体験いただけるコーナー、さらには、スキンケア・サプリメント商品の販売を行うショップもあり、幅広い層の方にお楽しみいただける施設です。年中無休(年末年始を除く)、入館無料。


富士フイルムフォトサロンは、2024年、公益社団法人企業メセナ協議会より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2024」の認定を受けております。



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