「マウスを動かした距離」に名前があるとは…(画像はイメージ)

パソコン(PC)の操作やスペックにはいろいろな単位が登場する。例えば、「バイト」や「ヘルツ」などの単位は、その意味を知っている方は多いだろう。あまり知られていないものの、実は「マウスを動かした距離」にも「単位」がある。なんとそれが「ミッキー」という単位。なんだか気になるこの単位について、詳しく見てみよう。

マウスが1mm移動したら4ミッキー!?

PCの「マウスを動かした距離」を示す「ミッキー」は、1ミッキーが100分の1インチ(約0.25mm)とされている。つまりマウスが1mm移動すると、その距離が4ミッキーという計算だ。これを命名したのはマイクロソフトのプログラマーだったクリス・ピーターズという人物だそう。

「マウス」の単位に「ミッキー」とつけたと聞くと、由来はアレなのではと思う方が多いのではないだろうか。その通り、子どもから大人まで人気のあのキャラクターを意識したジョークが発端だったという説が有力だ。「マウスを10cm動かすと400ミッキー」と思うと、なんだか面白く感じてしまうのも仕方ないだろう。しかしこの単位の「ミッキー」は、現代ではあまり使われていないそうだ。

ちなみにマウスに対して使う単位には「ミッキー」だけでなく、「DPI」という数値もある。こちらは「マウスを1インチ(約2.5cm)動かした時に、画面上のマウスポインターがどれだけ動くか」を表す。例えば400DPIは、マウスを1インチ動かすと画面上のドット400個分ポインターが動くという計算だ。

DPIは「マウスの感度」を示す数値であり、大きい方がマウスのより細かい動きをPCに伝えることができる。瞬時に正確な射撃を行いたいPCゲームなどで要視されるケースが多く、こちらは実際にマウス選びや設定で使われている単位だ。

「マウスを動かした距離」に「ミッキー」という単位があるということは、多くの方にとって驚きの事実だったのではないだろうか。世の中には他にも知られていない単位がいろいろあるのかもしれない。(フリーライター・波多野陽介)

■Profile

波多野陽介

学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。