すっかり生活の一部となったスマホ。朝から晩まで手放せないという人も多いでしょう。でも、そんな人は注意が必要! スマホの使い過ぎは心や体によくないこともあるのです。ここでは、スマホによって引き起こされる“病気”について紹介します。

最近手や首が痛い、あるいは夜あまり眠れない……。そんな症状に悩まされていませんか? もしあなたがスマホのヘビーユーザーだったら、その原因はスマホの使い過ぎかもしれません!

スマホによって引き起こされるさまざまな病気が、最近注目を集めています。中には、あまり聞き慣れない病名を付けられているものも。気になる人はチェックして、原因を確認してみましょう。調子が悪いときのスマホの利用はホドホドに!

親指の付け根や手首が痛い? それは「ドケルバン病」かも! 

スマホを操作している方の手で親指を中に入れてコブシを作り、そのまま小指方向(下方向)に手首を曲げてみてください。もしひどい痛みを感じるようなら、それは「ドケルバン病」かもしれません。

なかなかインパクトのある病名ですが、これはいわゆる腱鞘炎の一種で、「ドケルバン」は発見した外科医の名前だそうです。親指に繋がっている腱が炎症を起こす病気で、悪化すると痛みだけでなく腫れたり熱を持ったりします。重症の場合は、切開手術が必要になることも……。かつては女性に多い病気だったのですが、最近ではスマホの使い過ぎによる発症が男女とも急増しているそうです。特に親指でスマホを操作している人は要注意!

解消法は手を休ませること。場合によってはテーピングなどで固定するのも効果的とか。心当たりのある人は、しばらくの間スマホを操作する頻度を減らすといいでしょう。

ひどい肩こりを引き起こす「ストレートネック」がヤバい!

スマホの普及に伴って増えているのが「ストレートネック」。首の骨(頸椎)がまっすぐになってしまう状態を指す言葉で、症状はひどい肩こりや頭痛、首の痛みといったものです。

首の骨は本来、前に向かって湾曲しています。このカーブによって、約5キロあるという頭部をバランスよく支えているわけです。ところがこの骨が、何らかの原因でまっすぐになってしまう状態がストレートネック。スマホを操作するとき、無意識に前かがみになっていませんか? その状態を続けることで、首の骨が歪んでしまうわけです。直線上になった骨は頭部の重さをうまく支えられなくなり、首などの筋肉に負担をかけてしまいます。

改善するには、マッサージやストレッチも有効ですが、重要なのは正しい姿勢です。座るときはなるべく背骨をまっすぐにした状態で座り、前かがみの姿勢を意識的に避けるといいでしょう。