子どもに就いて欲しい仕事について490人を対象に調査
子育てをしている方の中には、「他の人は自分の子どもにどんな職業を期待しているんだろう?」「どのような職業が親から人気なのだろう」と思っている方もいるのではないでしょうか。
今回不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAY(本社:東京都新宿区、代表取締役:井口梓美)は、10代から60代以上までの490人を対象に「子どもに就いて欲しい職業」についてアンケートを実施しました。
詳細はこちらにて公開。(https://azway.co.jp/news/4090/)
将来を担う子どもたちには、どんな仕事に就いてほしいと考えているのでしょうか? 様々な職業がある中で、親世代が子どもに望む仕事とは?
今回、株式会社AZWAY(https://azway.co.jp/)が運営する、幸せおうち計画(https://azway.co.jp/media/)は、10代から60代以上までの490人を対象に「子どもに就いて欲しい職業」についてアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査対象:10代から60代以上までの人
調査期間:2024年8月3日~9月21日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:490人(女性 310人/男性 180人)
回答者の年齢:10代0.7%、20代24.5%、30代35.3%、40代25.5%、50代10%、60代以上4%
調査結果サマリー
・子どもに就いて欲しい仕事ランキング10:会社員がダントツ!
・年収1,000万円を境に子どもに希望する職業に変化
・最終学歴によって、選ばれる職業に多様性がある
子どもに就いて欲しい仕事ランキング10:会社員がダントツ!
10代から60代以上までの回答者490人に「子どもに就いて欲しい仕事」について聞いたところ、「会社員」が240人で1位、2位が「公務員」で201人、3位が「薬剤師」で105人という結果になりました。1位と2位は3位にダブルスコアをつける結果となっており、会社員と公務員の人気ぶりがうかがえます。
職業別に、選んだ理由を見ていきましょう。
1位:会社員
・「自分は今フリーランスで働いていて、安定した収入を得ることができています。しかし、最初の方は全然案件がとれなくて、メンタルを病んでしまったときがありました。そのときが本当に辛かったのを覚えているので、自分の子どもには経験させたくありません。なので、安定している会社員か公務員として働いていて欲しいと思っています。」(30代男性)
・「親は自営業、結婚相手も自営業をしており、常に身近で見ているせいで自分で会社を経営していく大変さは身に染みてわかります。そういう私は新卒からずっと会社員として働いています。会社員として働くのは思い通りにならなくてストレスを感じることもありますが、とりあえず会社に行って働いていればお給料はもらえるので安定と安心感があります。チャレンジ精神があることは良いことだと思いますが、とりあえずは会社員として働いてほしいと思います。」(30代女性)
・「自分が子供の頃は、親が安定した仕事に就きなさいといってくるのが嫌でした。しかし、自分が受験、就活など様々な人生の過程を経る中で、当時の親の気持ちが分かるようになってきました。今は保険会社の総合社員として働いていますが、仕事量に見合った給料や、好きな時に休めるくらいは有給が付与されており、むしろ遊びや自己研鑽にかける時間や気持ちの余裕があるので自由だとすら感じます。子どものうちは気付けない自由があるという観点で、安定した会社員や公務員についてほしいです。」(20代女性)
約半数の人に選ばれた会社員ですが、「安定しているイメージ」に対しメリットの声が上がっています。フリーランスのような自由さはありませんが、会社員は安定したお給料をもらえ、福利厚生も充実しています。そうした心の平安をもたらしてくれる「安定」に魅力を感じている人が多いと言えるでしょう。
2位:公務員
・「公務員については、犯罪者という部類にならなければ将来が決定されており、安定しているから子供に対しては公務員になってほしいと考えました。一方で、会社員については、私個人の経験ですが、チームを率いる立場になることで社会とか、会社に貢献することを意識するようになるので高みを目指して挑戦していくという観点から子供に対して会社員という選択肢も考えてほしいのです。」(30代男性)
・「自分自身が公務員なので、ノルマや成果主義がなく休みもとりやすく、福利厚生もとても充実しているので、子供には是非公務員になって欲しいと考えております。 ただ、自分の勤務している職場でも心身的な不調で休む人が少なくなく、パワハラもあるのでそういうことには負けないで、立派に勤めて行って欲しいですし、えらくなって欲しい。」(50代男性)
・「自分は会社員(正社員)です。コロナを経験し本当に正社員で良かったと思いました。でも業績が下がり給与にも影響がありました。その点、公務員は安定しているので、子供がなってくれたらとても安心です。また薬剤師など専門的な知識があると一度辞めても再就職しやすいと思うので何か手に職を付けて欲しいと考えています。」(40代女性)
公務員を選んだ人からは、会社員と同じく「安定」に対してメリットを感じる声が多く上がっていました。休みを取りやすいことや福利厚生に魅力を感じている人もおり、QOLを考えて選んでいる人が多いとわかります。
3位:薬剤師
・「私も自分の子供には安定していて高収入な仕事について欲しいと望むのではないでしょうか。 医療系であれば いつの時代も、食には困らないと思います。 医者ももちろん良いですが、そこまでお金をかけれないので看護師や薬剤師だったら良いなと思います。ただしやはり本人の望みが一番だと思うので、他のことをやりたいんだったら そちらを尊重したいと思います。」(40代女性)
・「私は自分が薬剤師なので、子どもにも医療系の職種に就いてもらえたら嬉しいと思います。医療の仕事の最大のメリットは、仕事を通じてやりがいを日々感じられるという点だと自負しています。目の前の患者さんやご家族が困っている中で、自分の声がけや業務の中での選択ひとつひとつが彼らを救うことにつながっていると感じることが多く、大変な仕事ではありますが、誇りを持って続けられる仕事になると思います。」(30代女性)
・「これからもっとAIが進歩して、さらに大量の移民がやってくることを考えると、夢を追うよりも、厳しい状況下でも確実に需要がある専門職に就いてほしいと思います。具体的には、ズバリ「医療職」です。これならば需要がなくなることはあり得ないので、世の中がどんな状況になっても確実に「食っていける」職業です。将来の日本においては、残念ながら夢ややりがいを語るのはかなり難しいと思います。私ももう一度人生をやり直せるなら間違いなく医療職を選びます。」(50代男性)
薬剤師を選んだ人からは、どのような状況になっても需要があるところにメリットを感じている人が多くいることがわかります。また、医師になるには非常に高額の授業料などが必要になるため、そこまで手を掛けられない人からも支持が集まっています。
4位:医師
・「ITやAIが進化しても衰えない業界こそ医療業界だと思います。国家資格を持つ専門職なので、どの地域でも困りませんし、スキルとキャリアを積み上げた先には開業や経営という未来もあると思うため医療業界に進んでほしいですね。人との出会いも多いと思うので、結婚相手も同じ業界で出会って安泰した暮らしを送ってほしいです。」(20代女性)
・「自分があまり安定していない仕事で収入も低いので、できれば子供は安定した仕事につけるといいと思っています。医療関係だと仕事がなくなることは少ないと思うのでそういったところか、資格が必要で競争率が少ないところなど、将来にわたって安定して働きやすいところなどの仕事についてもらえると安心できるかと思っています。それでも子供の特性ややりたいことの仕事ができるのが一番だと思います。」(40代女性)
・「自分自身は大学進学を望んでいましたがかなわず、やはり高卒ではよい仕事に就くことができませんでした。ある程度の学歴が必要ではないかと思っています。医師のようにハードではありますが、金銭的に余裕がありやりがいもあり安定した仕事がよいのではないかと思います。美容師のように手に職をつけ将来独立も可能な仕事もやりがいがありすすめたいです。」(40代女性)
医師を選んだ人の中には、医療関係という安定した仕事につき、安泰した生活を送ってほしいという意見が見られました。また、人を助ける職業であるため、やりがいを感じてほしいという気持ちも込められていることがわかります。
5位:エンジニア
・「日本だけでなく世界的に経済情勢が悪化している昨今、どんなに営業成績の良い会社に就職しても安泰とは限りません。これからの時代はAIを用いた事業が主流になっていく可能性が高いので、高度なコンピュータ言語を使えるエンジニアや人間ならではの技能を活かせる医療関係の仕事など、将来性とやりがいに長けた職に就いてほしいと思います。」(40代男性)
・「私が子供の頃は月世界旅行などのSF書籍や、映画がはやりでしたが、アポロ月着陸船が月面着陸に成功し、現実のものとなりました。その後は電話と言えば、公衆電話、固定電話でしたが、ガラケー、スマホへ、軽量かつ高性能なものに進化していきました。将来子供には、不可能と思えてきたことを可能にする技術者になって欲しいと思います。」(60代以上男性)
・「私は生命科学で修士を取りましたが、甲種危険物取扱者を取得していたので化学系の研究員になりました。融通が効くのが理系の良さだと思うので、子供には理系、あるいは何らかの技術系の職に就いて欲しいと思います。芸術系もいいですが、やはり収入面の安定性と肉体労働の重要度を鑑みると現場仕事ができる仕事がいいと思います。」(20代女性)
エンジニアを選んだ人の中には、技術革新が起きている社会における将来性を考えている人が多くいました。自身がエンジニアであるという人もおり、エンジニアという仕事にやりがいを感じていることがわかります。
6位:看護師
・「医療事務のパートをしていた時、看護師のパートさんが正社員になるために転職しているのを見て、手に職があれば歳を重ねても(一旦離職している期間があっても)また正規雇用として働けるという事を知りました。女性は出産や子育てで離職した後のキャリアアップが難しいと言われる時代ですが、強みになるスキルや資格があれば選択肢が広がると思いました。」(30代女性)
・「私は看護師をしています。看護師をしていると、周りの目も良くなります。いい給料をもらっている、安定している、体調悪くなったら面倒見てくれそう、などなど色々な可もなく不可もなくのようなイメージを持ちやすいです。ただ国家資格があるのでどこに行っても働ける、1人でも食べていける、それは1番いいことなのではないかと思います。好きなことをするのはいいですが、1人でも食べていけるくらい稼げる仕事がいいです。」(20代女性)
・「私自身が会社員なので、安定した職業に就いて欲しいとは思っています。特に会社員や公務員、看護師などは給料も場所によっては良く安定しているので、子供にはそういった職業に就いて欲しいです。ただ、本人のやりたいことなどもあると思うので、子供の夢ややりたいことを優先して最終的には自分で納得した仕事をして欲しいと思います。」(30代男性)
看護師を選んだ人の中には、自身も現役で看護師として働き、収入の安定にメリットを感じている人が多くいることがわかりました。代わりのない仕事ゆえの将来の安定性に魅力を感じていることもわかります。
7位:経営者
・「出来れば起業して経営者になって欲しいです。自分は会社員として定年まで働きました。学歴の壁があったり、人間関係で仕事に支障が出たり、同僚から足を引っ張られたり、実力以外の問題で苦労する事が多く有りました。経営者になっても同様の苦労は付き物だと思いますが、経営者として自分の理想を追い続ける事が出来れば報われると思います。成功すれば見返りは大きいと思います。」(60代以上男性)
・「現在夫婦ともに会社員をしているが、会社の中の歯車でよほど出世しなければ自分の裁量権もあまりないようなつまらない仕事であると思う。そのような点から仕事に就くのなら何でも自分で決定でき、スピード感を持って動くことが動くことができる経営者などが、実際にお金を稼いでる感覚を体験でき楽しいのではと思う。辛いと思うが。」(30代男性)
・「高校卒業後は、一つの職場で大変な思いや辛い思いをしてでも、頑張ってその職場にずっといた方がいいと思っていましたが、いろんな人に出会い、生きて行くうちに人も仕事もそれぞれあり、自分にとっての向き不向きがあると実感しています。なので自分の子供には、早いうちから色んな仕事を経験して学んで楽しくできる仕事をして欲しいと思います。その経験を積んで会社を立ち上げるなりしてくれることが1番望ましいです。」(40代男性)
経営者を選んだ人からは、自分が経営する側になることで理想を追い続けて欲しいという声が上がっています。会社員として普段から苦労してきた経験が、このような思いにつながっているようです。
8位:フリーランス
・「できるならフリーランスか芸能人になってもらいたいです!!なぜなら会社なら上下関係が厳しいからです!!あと自分のペースで仕事できるから!!自分好みのスタイルで仕事できるしファッションも自由なので絶対にこちらの方がいいですね!!会社勤めは時間に拘束されるのでやめてもらいたいです!!できるならやりがいのある仕事についてほしいですね!!」(40代女性)
・「自分自身がスポーツ選手(クライミング)なので、子どもにも同じクライミングを好きになってほしい気持ちが強いです。そして、出来れば一緒に登ったりコンペに出たりしたいなと思います。普通の仕事と選手を並行するのは大変なので、クリエイターやフリーランスなど時間に自由のきく職業が良いのではないかと感じています。」(30代女性)
・「自分が好きなことでお金を稼ぐのは大変ですが、その代わりに得られるものがあります。自分で仕事を采配すること、他の人には成し遂げられない目標を達成すること、自由に生きること・・・などがその代表です。子供には、自分の力で生きていく能力を身につけて欲しいので、自分と同じフリーランスの生き方を勧めたいと思います。」(30代女性)
フリーランスを選んだ方の中には、自分もフリーランスとして働いており、自由のある生活を送れることにメリットを感じているという意見が多く見られました。自分の実体験を通して、子どもにも自由に過ごして欲しいと考えていることがわかります。
年収1,000万円を境に子どもに希望する職業に変化
続いて、年収別に回答結果を分析したところ、 どの年収でも「会社員」「公務員」「薬剤師」を希望する人が多いことがわかります。また、医師やエンジニアも上位にランクイン。子どもに安定した職業を求めている人が多いことがわかります。
一方、年収1,000万円を超えると、子どもに就いて欲しい仕事にも変化が見られます。他の世帯ではランク入りしていなかった「経営者」が、1位にランクイン。他の仕事のラインナップにはあまり変化は見られませんが、年収が多くなると子どもに経営者になることを望む人が増えることがわかりました。
最終学歴によって、選ばれる職業に多様性がある
最後に、最終学歴別に「子どもに就いて欲しい職業」をランキング化したところ、1位は「会社員」もしくは「公務員」で、あまり差がないことがわかりました。ただ、2位以降を比べてみると、最終学歴によって違いがあることがわかります。
例えば、中学校卒業の人の場合、他の人たちと比べてランク入りした職種の数が多く、好みの仕事に多様性があることが見えてきます。また、全体的に人気のある「会社員」は3位という結果に。他の人たちより順位が低い傾向にあります。
また、大学院卒業の人の場合、「医師」が2位にランクイン。「医師」は高校卒業、専門学校卒業の人たちではランク入りしておらず、他の人たちも順位はあまり高くありませんでした。
まとめ
子どもに就いて欲しい仕事ランキングの結果、安定性のある「会社員」と「公務員」が1位と2位という結果になりました。また、ランキングには「薬剤師」や「医師」、「看護師」などの医療関連の仕事も多く、将来性のある仕事にメリットを感じている人が多いことがわかります。
年収別にランキングを見てみると、1,000万円を境に子どもに希望する職業に変化が見えることもわかりました。1,000万円未満の人たちではランク入りすることがなかった「経営者」が、1,000万円以上の人たちでは上位にランクイン。高収入の人ほど、子どもの将来の選択肢に経営者を入れていることがわかります。
また、最終学歴別にランキングを見てみると、中学校卒業の人が一番選択肢に多様性があることがわかりました。また、大学院卒業の人になると医師の順位が他の人たちに比べて高くなることもわかっています。
ただ、全体的に「最終的には子どもの意思を尊重したい」という声が多く上がっており、無理に自分の価値観を押し付ける家族像は減ってきていることがわかります。多くの親が希望はありつつも、子どもの意思を大切にしていきたいと思っていると言えるでしょう。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://azway.co.jp/news/4090/
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会社概要
会社名:株式会社AZWAY
代表者:代表取締役 井口 梓美
所在地:〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-29-1 ユースクエア高田馬場B1
設立:2016年9月
資本金:1,000万円
URL:https://azway.co.jp/
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