梅雨時期は、身体や衣類などさまざまなところのにおいが気になりませんか?
それぞれのにおいの原因と対策を、体臭専門医である医学博士の五味常明先生に教えていただきました!
梅雨のにおいケア
梅雨の時期に特ににおいが気になる部位といえば、髪・足・靴。それぞれのにおう原因と対策をチェックしておきましょう!
ちなみに子どもの髪や足のにおいの原因とケア方法についても大人と違いはないそうなので、子どものにおいケアも同様に行いましょう。
髪がにおう原因と対策
五味常明先生(以下、五味)「髪のにおいは、周囲の空気に浮遊しているにおい物質を、髪が吸着することが原因です。特に枝毛や切れ毛のある場合は要注意。におい分子が強固に付着して、においが続いてしまいます。
また髪が雨などに濡れて湿ったままだと、においをより吸着しやすくなるため、梅雨はにおいが出やすい時期です」
【対策】
五味「できるだけ髪を濡らさないことです。雨で濡れてしまったら、できればドライヤーですぐに乾かしましょう。
すでについてしまった髪のにおいを消すのにミョウバンや重曹を少量加えた『天然ミネラル水』がおすすめです。ミネラルイオンがにおい分子とイオン反応を起こして中和消臭してくれ、ミョウバンや重曹が消臭効果をプラスします。できるだけ硬度の高いミネラルウォーターにミョウバンや重曹を少量加え、スプレー容器に入れて髪にシューっとしましょう」
足がにおう原因と対策
五味「足の裏はもともと汗腺が多く、汗を多くかく場所です。汗を放置すると皮膚に住んでいる細菌が汗を分解し、においのもとになる脂肪酸を作り出します。またはがれ落ちた皮膚による垢を栄養分として、どんどん細菌が繁殖していきます。皮脂腺から出る分泌物と混ざってさらににおいが強くなります。
靴や靴下などで長時間覆われると密閉状態になるため、汗をかいた後に蒸発せず、湿気がこもってしまいます。足が蒸れると余計に皮膚がはがれ落ちやすくなり、細菌の繁殖を促してしまうため悪循環に。梅雨時期は特に蒸れやすくなるので注意が必要です」