メシウマとは「人の不幸で今日もメシがウマい」の略で「他人の不幸は蜜の味」と同義語のネット用語です。かなりイヤな響きの言葉ですし、心の中にしまっておく感情を人前であらわにするなんて……と嫌悪感を感じるのは当たり前でしょう。
人前とはネット上のことではなく、リアルな場でのこと。匿名のネット上はともかくとして、実際に堂々とそんな話をしたら「あの人ちょっと…」と思われてしまいますね。
今回は、誰でも一度は感じたことのある“メシウマ”について探ってみたいと思います。
不幸を言える人は好かれる?
以前の記事『SNSで嫌われる「かまって投稿」するのはナゼ? “かまってちゃん女”に聞いてみた』で紹介したTwitterカリスマ志望のY子さんに話をうかがいました。
「メシウマねぇ。あんまり意識したことはないですが、Twitterでも不幸話は好きですね。自慢話も多いけど不幸話も多いです。まあ食ったディナーの写真なんてこっちはつまんないし、作った料理見せられてもね。『で?』って感じになる。それよりも、不幸な話のほうが面白いし、そっちのほうが人間として好きになれる。『ざまあああ』と思うのはリア充アピールしていた人が不幸になったとき」。
Y子さんは「不幸なことを言えない人は人間味がない」と言いたいのでしょう。
人は話しているとき、その人の脳では「これは誰に向けていってるのだろう?」と理解しようとするそうです。しかし、主語が抜けていると、他人の悪口でも「これは私のこと?」と自分が攻撃されていると思ってしまうのだとか。
たしかに「そう見せかけておいて私のことを言ってるのでは?」と、なりますよね。