屋号を変えないこだわり

「アニバーサリー」は2000(平成12)年創業。以後、店名を変えずに営業しているという。横浜市内には20店舗ほどのホストクラブがあり、そのほとんどが関内や伊勢佐木町、福富町など中区に集中している。

夜の世界では数年経つと店名を変え、集客の増大を図ろうとする店が多いそうだ。10年以上同じ屋号を守り、営業を続けている店は「ほとんどない」んだそう。しかし、「アニバーサリー」は「地元・横浜に根ざしてやっていきたい」との想いから、創業より14年ほど同じ屋号を守っている。

ホストクラブというと、「“ 疑似恋愛”を提供するところ?」(ソース=すべてテレビ)と思っていた松宮。だが、「アニバーサリー」は“二人でしっとり”というよりは飲み会のようだった。そこで広さんに尋ねると、「うちは大衆居酒屋みたいな感じ」「皆でワイワイ楽しく飲むのがスタイル」と答えてくれる。

初回料金は3000円。次回以降は、大体予算2万円から利用できる。ちなみに「時間制限は(混雑時を除いて)ない」。

 


実は「代表」だった広さん 拡大画像表示

「アニバーサリー」の客層は風俗店やキャバクラに勤めている女性など、水商売関係の方が多い。なので、「週末に混む」という傾向はなく、「(混むのは)日による」。来てくれたお客さんの店には「お礼に店へ行って来い!」と指導しているんだとか。お客さんで昼間に働いている方は1割ほど。年齢層は20代から60、70代とかなり幅広い。グループ客よりも「1人で来店する方が多い」そうだ。

ホストの方の前職は鳶職や工事関係など、さまざま。年齢層は「大体20代半ばがメイン」。しかし、30代半ばの人もいる。「何歳まで(ホストを)やる人が多いのか」と尋ねると、「30歳前に上がる人が多い」とのこと。

 


キレのある動きが印象的だった純希さんは「常務」 拡大画像表示

「どのような人がホストになれるのか」と尋ねると、「超絶イケメンでもやる気がないとダメ」「やっぱりやる気しかない」との答え。お客さんの好みもそれぞれ。中には「イケメンではなく気楽に話せる人がいい」「お客さんとして扱われるのがイヤ」な人もいれば、“俺様系”がスキな「ドMっ子」もいる。なので接客は十人十色。

面接時に言葉づかいがきちんとしていなかったり、問い合わせメールに絵文字を使ったりする子が「売れることがある」「だからわからない」と相談役の増田譲(残念ながら写真はNG)さんが教えてくれる。広さんによると、「モテない・お酒が飲めないといった人がホストになるケースもある」そうだ。

 


誰の写真が飾られるようになるのかは「まったくわからない」 拡大画像表示