薄くなったiPad Air 2は、大きさを感じさせず持ちやすい
では、スペックだけでなく、使い心地や操作感はどうなのか、実際に触って検証してみました。まず薄くなったiPad Air 2は、その薄さが手伝って非常に持ちやすいという印象を受けました。これは大きな画面を手軽に楽しめる端末として、重要なスペックです。
会場ではiPad Air 2で撮影された写真を見ることができたのですが、ディスプレイの視認性が向上していることもあってか、細部まで解像感の高い画像です。また室内での使用ではあったのですが、ディスプレイの周囲の映り込みがあまり気にならず、新しく採用された反射防止コーティングの効果はあるように感じました。
リビングの端末としても、フィールドの端末としても進化
iPadが切り開いたタブレットPCというジャンルは、持ち運びのしやすさ、手軽な使い勝手、ひざや机の上に置けて複数人でのモニターの共有が楽、といった特徴があります。今回の新製品、特にiPad Air 2については、こういったタブレットPCのメリットを正常進化させたものだと言えます。
9.7インチという比較的大きなディスプレイの視認性を向上しつつ、従来は3層だったものを1つにまとめる構造を採用することでより薄くなりました。この薄さであれば、カバンに入れて運ぶにも便利だし、リビングに置いておけば気軽に取り上げて使う気になります。ディスプレイの性能向上は、屋外での利用にも効果を発揮しそうです。同時に最大10時間という長い駆動時間を維持していることも重要です。
なおiPad mini 3での実質的な変更点は、Touch IDの搭載とApple Payへの対応、そして、128GBモデルとゴールドのカラーバリエーションの追加となっています。iPhone 6 Plusの登場で、存在意義を問う声も聞こえてきましたが、並べてみるとその差は歴然で、ディスプレイ上で扱える情報量は異なることが分かります。