「そして、王子様といつまでも幸せに暮らしました――。」
よく聞くディズニー映画のラストシーンのように思えます。
が、近年の大ヒットディズニー映画『アナと雪の女王』『シュガー・ラッシュ』『モアナと伝説の海』の結末を思い浮かべてみて下さい。
強く優しく民を導く一国の女王、ドレスを脱ぎ捨てた大統領、見事な航海術で村の未来を切り開いた村長…
あれ、王子様はどこに???
そう、「背が高くて、強い男性に幸せにしてもらう」だけの時代は、もう古いのです!
今回は、時代とともに変化して来たディズニープリンセス像の変遷や、近年大活躍の"イマドキ"なディズニー女性ヒロインたちを、幼少期からプリンセスたちと共に育ってきた筆者が、アツくご紹介します。
常に時代にマッチするよう変化し続けて来た、ディズニープリンセス
支持され、求められるヒロイン像は、白雪姫~モアナまでの間に、大きく変わって来ています。
ディズニー初のプリンセスである『白雪姫』が公開されたのは、なんと約80年前!
その時々の情勢や、女性の在り方などによって変化してきたプリンセスのタイプを、ザックリ3つに分けてみましょう。
1930年代~「いつか王子様が現れるのを待つ」プリンセス
白雪姫を筆頭に、シンデレラ、オーロラ姫など、今なお愛される、心優しく美しいプリンセスたちが描かれた、1930~1950年代。
彼女たちは、いつか素敵な王子様が現れるのを夢見て歌います。
そうして、女性としての美しさや、歌声に惹かれ現れてくれた王子とめでたく結ばれ、いつもでも幸せに暮らす――
どちらかと言えば「待ち」のプリンセスたちです。
社会進出はおろか、女性の活躍や成功すら、それほど求められていなかった時代。
そういえば、彼女たちは作品の中で、動物たちと楽しくおしゃべりしながら料理や洗濯、掃除をこなすシーンが多いですよね。
家の中の事をきちんとこなし、美しく優しくある事が求められていた背景が、あるのかもしれません。