重要だったのは「ワスプを完璧にしすぎないことだった」(エヴァンジェリン・リリー)
ワスプを演じているエヴァンジェリン・リリーは、ワスプがパーフェクトな女性ヒーローだと言われていることについて聞かれると、あっさりと否定し、
「ワスプがただパーフェクトなだけのヒーローだとは思わない。私にとって、とても重要だったのは、彼女をパーフェクトにしすぎないことだった。なぜなら、彼女の不完全なところを残すことで、人々はワスプをみて、「もし彼女がそれをやれるなら、私にもできる」となるから。」
演じるにあたって、完璧なだけのヒーローを目指さなかったと明言しました。
エヴァンジェリン・リリーは、映画を鑑賞する様々な人が、憧れとしてのみではなく、自分もいつかなれる目標の一つとして、親近感の湧く存在となることを望んでいました。
また、不完全なところも兼ね備えているからこそ、観客が自身の経験や人生などと、重ね合わせながら見られるわけでもあります。
人間味に溢れ、とても魅力的なワスプ
と同時に、エヴァンジェリン・リリーは、
「でも、ヒーローたちが登場する世界には、完璧なキャラクターもいて、そういうキャラクターを尊敬している人たちもいる。だから私は、完璧な部分とそうじゃない部分とのバランスをとって演じるようにしたわ。」
とも語っています。
実際、『アントマン&ワスプ』でのホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ)は、人間味に溢れる、とても魅力的なキャラクター。
前作よりも、その魅力は増してるように、個人的には感じたほどです。
完璧さが一番の魅力ではあるけれども、観客から遠い存在になるのではなく、人々が抱くヒーローのかっこよさ、 強さ、憧れるような要素は残しつつも、観るものが共感と憧れを抱くことのできるようなヒーローを、エヴァンジェリン・リリーは見事に演じ切りました。
スーツに装備された羽を使い、華麗に舞いながら、敵と戦う姿は、観る者を魅了すること間違いなし。
アントマンだけでなく、女性ヒーローとして、アクション界に新たな旋風を巻き起こすワスプの活躍を、劇場でお見逃しなく。