2009年8月にディズニー傘下となったマーベル。
従来のディズニーの印象にはないSFヒーロー映画シリーズにもかかわらず、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にドハマりするディズニーファンが、後を絶ちません。
なぜ?
「スター・ウォーズ」シリーズすら越えるMCU10年間の集大成、全世界待望の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公開(2018年4月27日)を機に、ディズニーマニアのライター陣に寄稿を依頼。
東京ディズニーリゾートの年間パスポートを休んでいた期間に、過去の作品を一気見し、かつ劇場では全てIMAX 3Dで作品を観るまでになったという、わかけんさんのケースを紹介します。
ディズニーマニアの私が、MCUにハマった3つの理由
来る2018年4月27日に公開予定の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
10年に亘る壮大なサーガとなった「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)」もいよいよ佳境に差し掛かりました。
今回はなぜ、私がMCUにハマったのか、その理由を大きく3つ、ご紹介させていただきます。
興行収入ではあの「スター・ウォーズ」シリーズすら超えるMCU。
世界中を席巻する"インフィニティ・ウォー祭り"にちょっとでも興味や関心のある方はぜひチェックしてみて下さい。
1. その時々の"社会情勢"とリンクし、観客を決して傍観者にさせない世界観
例えば『アイアンマン』。
2008年公開の作品ですが、"武器商人"トニー・スタークはこの映画でどこに居たか、というのがポイント。
一番最初に観た時に、リアリティを強く感じる作品の仕上がりに、思い切り引き込まれてしまったのが、ハマった第1のポイントです。
調べてみると、元々アイアンマンが登場した時、アメリカはベトナム戦争真っ只中のこと。
凄いタイミングでアイアンマンは誕生したんですね。
他にも最近公開の『ブラック・パンサー』も、元々はアメリカが公民権運動がさかんな時代に出てきたキャラクター。
キャプテン・アメリカに至っては、かのヒトラーの顎をぶん殴りに行く姿が当時のコミックの表紙に描かれていたりします。
その時々の社会情勢と密接にリンクしているのは、おそらく今を生きる鑑賞者を決してファンタジーの「傍観者」にさせず、時代を映し出す独自の世界観にどっぷりハマってもらおうという考えがあっての事と思います。
リアリティを強く感じるファンタジー。
これがMCUの強みであり、良さなんだと思います。
2. MCUヒーローの不完全さ・人間臭さ
MCUのヒーローは、皆それぞれに高い能力を兼ね備えていますが、完全無欠のように思えるスーパーヒーローたちも実際はどこか不完全なところ、玉に瑕なところがあります。
分かりやすい例を挙げるならば『アントマン』の主役、スコット・ラング。
彼はいわゆるコソ泥で逮捕されたことのある前科持ち。
刑期を終えて出所をするも、妻からは思い切り見放され、結果、最愛の娘と一緒にいることがままならなくなってしまいました。
そして仕事がない。
やっとありついた仕事も、入社後に前科持ちを隠していたことがバレて、結果クビ。
おいおい、これからどうするんだよ! と思うところですが、ある出来事を境に、マーベルヒーローに"変身"
そこからの活躍はぜひとも『アントマン』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観ていただきたいのですが、『アントマン』に限らずとも、ヒーローたちが見せる、実に人間臭いストレートな発言や行動が、MCUのストーリーを大きく動かしていきます。
MCUのヒーローたちは、完全無欠ではないからこそ、観る者にとって感情移入しやすかったり、身近に感じやすい点も、作品自体を楽しめる要素ではないかと思います。
とりわけ個人的には
- スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)とバッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)との友情
- ソー(マイティ・ソー)とロキのねじれた兄弟関係
あたりの動きは、本当に本当にじっくり観てほしいですね。
特に、スティーブ・ロジャースとバッキー・バーンズ。
固い友情で結ばれたこの2人の事は、キャプテン・アメリカの3部作を観れば分かるのですが、MCUの中でも、やはりこの2人を軸にした作品が、私はとても大好きです。