『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

2018年4月27日(金)全国公開『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、ヴィラン(悪役)視点の映画ーー。

すでに監督や脚本家など製作陣が、各地で語っていますが、スパイダーマン役のトム・ホランドも、インタビューで同じように答えています。

アベンジャーズの味方をして観るのが難しくなるほど

ーー今回の最大の脅威は?

トム・ホランド「サノスだよ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の興味深いところは、そのほとんどがサノスの視点から描かれているところなんだ。

これは、ケヴィン・ファイギとルッソ兄弟による、とても賢明な選択による部分が大きいね。

というのも、この悪役がどうしてこういうことをするのかということについて、ある種の正当性を持たせることが必要だからね。

彼らはそのインフラストラクチャーを見事に構築して、サノスがどうしてこういうことをするのかということが理解できるバックストーリーを作り上げているんだ。

そのせいで、アベンジャーズの味方をして観るのが難しくなってしまうほどだよ。

とにかく、悪役の視点から描かれたスーパーヒーロー映画なんて、とても興味深いダイナミズムだよね。」

物事の背景を丁寧に描く、マーベル映画の凄味

ーー事物を他とは違う角度から見られるという能力はマーベルの特徴のひとつだと思いますか?

トム・ホランド「単に建物を爆破したり、ファイトシーンを登場させる目的で大々的なファイトシーンを作ったりしているだけだと、創造の中で簡単に自分たちを見失ってしまうんだ。

マーベル映画では、そういうシーンを描くには常にそれなりの理由がある。

ハルクだって、その力を示すためだけの目的で建物を破壊したりはしないんだ。

人々を救うために必要だから彼はそれをやっている。

マーベルは、アベンジャーズの行為に正当性を持たせることに長けていると僕は思っているんだ。

(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』において)トニー・スタークがウルトロンを創ったという誤りだって、悪意からそうしたわけではないよね。

トニーは人類を救い人類の安全を守るためのシステムを作ろうとして、それが悪い方向は進んでしまっただけだよ。

地球を救うという正当な理由があって街を破壊している。

彼らがやっている行為には必ずそれなりの理由があるんだ。

人々がこれらの映画に惹き込まれる理由はそこにあるんじゃないかな。

リアルな人々がリアルなタイミングでリアルな決断を下す姿が描かれているからさ。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の悪役の中で、僕が大好きな一人は、(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のヴィラン)ジモなんだ。

なぜなら、彼がなぜああいう行動をとるのかという理由が、完全に理にかなっているからだよ。

彼はアベンジャーズの手にかかって死んだ家族の復讐をしたい。

こんなにもパワフルな人たちが、心を決めた平凡な人間によって引き裂かれる姿が見られたのは、とても興味深かったな。

だけど、今回は違うんだ。

僕らはずっと大きな、身長が8フィート7インチ(約263cm)もある、パープルのモンスターを相手に戦うんだからね。

マーベルがこのチームに今までとは違う困難を投げつけているというのも興味深いよね。」

 

■『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
2018年4月27日(金)全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©Marvel Studios 2018

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