先ほどとは違って、勝手はわかっています。足取りもかなりスムーズになり、スピーディーに敵陣へと進んでいきます。

おっ、何かいい感じの狭いくぼみを見つけました。あそこに入って様子を伺ってから……そう思って、障害物から足を出した瞬間、

パパパパパパパパ!

うわぁ!

待ち構えていたように降り注ぐ弾丸の雨。ば、バレてた!?

幸い、逃げるのだけは速かったのか、ヒットには至らなかったようですが、またまた迂闊には動けなくなりました。

すると、銃声を聞いたAさんが、再びダッシュ! 相手が僕を狙っている今がチャンスと捉えたのでしょうか。さすがAさん、躊躇なく突っ込む姿はまさに切り込み隊長です。

今度こそは! と僕も続きます。

冷静に考えると相手の方が人数が少ないわけですし、突っ込めば手数で勝てるのでは?

そんなことを思いながら飛び出したのですが……。

甘かった。

戦争は数じゃないということを思い知らされました。こちらの弾丸は当たらないのに、向こうの弾は当たるのです。

今にして思うと、相手チームは冷静にこちらを見極めているのに、僕はやたらめったら撃っているだけなんですよね。そりゃあ当たりませんわ。

ということで、ここでもあっさりと死亡!

その後も何度か対戦してみたものの、やはり技量の差は大きく、一度も旗を奪取することはできませんでした。

サバゲー、すごい。単なる撃ち合いかと思いきや、個人の技量や連携でここまで違いが出るなんて……。

サバゲー初体験はボロボロの結果に終わりましたが、いやー楽しかった!

 

最初は僕もヘタレたプレイしてましたけど、後半はわりといい動きができてたんじゃないですかね!?

鼻息荒くそんなことを言いながら、銃のマガジンを取り出してみると……。

100発装填されていたマガジンは、一度も取り替えていないにも関わらずまだずっしりと重くて、やっぱり自分は最後までヘタレだったんだなということを思い知らされたのでした。

ザバゲーフィールドASOBIBAともコラボした映画『サボタージュ』は現在全国ロードショー中です。

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ