今はもう見なくなってしまった、レトロなフード自販機。どこかで見たような…? でも買ったことが無い。という人も多いのではないでしょうか。そんなレトロ自販機専門店が新規開店したというのです!
100円玉を握りしめて。
何処へ行く? そう、古き良き自販機めぐりの旅へ! というよくわからないロマンさを醸しだしてみました。しかし、何となくロマンを感じるのも事実です。
それを見かけられたのは、30年は前でしょうか。商店街の隅の一角、都道府県道沿いのドライブイン(Not国道)、観光施設からちょっと離れた休憩所などに設置されていた、ハンバーガーやトーストの自動販売機。
僕が子供の頃は、雑貨屋の横にあった自販機コーナーにハンバーガーの自販機があったことを覚えています。
当時としてもかなりレアな筐体で、お金を入れてボタンを押したところで本当に出てくるのか? そんなちょっとしたドキドキ感から始まり、ちゃんとアツアツになっているのか? ボタンと同じ物がでてくるのだろうか!? そして賞味期限は大丈夫なのか!? など数々の不安と戦いながら、汗ばんだ100円玉を投入したものです
(あくまでも当時の僕の感想です)。
これらフード自販機、昭和後期にはまだチラホラと見かけられましたが、コンビニの普及と共にその姿を消していきました。上記のようなスリリングな体験をしたのも、すでに25年も昔の話です。フード自販機たちはすでに淘汰されて、その姿を消している……。
ものかと思っていたのですが、なんと、2014年11月にフード自販機の専門店が新たにオープンしたというのです。この平成も26年目を終わろうとしている、この時代に!
群馬県伊勢崎市「自販機食堂」オープン!
オープンした店舗はその名も「自販機食堂」。その場所は群馬県伊勢崎市。住宅街の一角、アパートの1階となります。詳しい場所は以下。
入って中央にはテーブルがあり、その右手に3台の自販機が稼働しています。左からうどん類(富士電機めん類自動調理販売機)、トーストサンド(太平洋工業トーストサンド自販機)、ハンバーガー(メーカー不明)。ハンバーガーの自動販売機は「グーテンバーガー」の方がメジャーなイメージがあります。このタイプは珍しいかも?
店内はさほど広くはありません。もともとはオーナーのお母様が経営していた喫茶店をリニューアルしたとのこと。カウンターなどはその名残でしょうか。ちなみに、花環はファンからの贈呈品であるようです。
自販機とは、無人で商品を提供するためのものです。なので店舗内に店員さんなどは居ません。あくまでも自動販売を主とした施設です。その代わりにコミュニケーションノートがありました。かなり賑わっているようで、県外や都内からから来たという書き込みもチラホラと。
また、店内にはやはり都内から来たという男性もいらっしゃいましたよ。レトロ自販機の昔話に花が咲きました。