可愛らしい子狐の姿に癒やされます……『夏目友人帳』
続いて、キツネキャラが登場をする名作としてレコメンドをしたいのが『夏目友人帳』です。本作も、『神様はじめました』と同じく少女漫画を原作としたアニメ作品で、現在までに全4シリーズが製作されている大人気作です。
人間と"妖"と呼ばれる妖怪たちの出会いや別れを、儚く、センチメンタルに描いた本作。妖怪が見えるが故に、孤独にならざるを得なかった夏目貴志というひとりの高校生が、周囲の人々や妖たちを繋ぐ為に、あるいは妖から大事な人たちを守る為に奮闘し、そしてその過程の中で自分自身の心の傷も癒していくというストーリー。
情感タップリの風景描写や、モノローグの多用、時にコミカルで時に切ない響きを持ったBGM……作品を形作るそれら全てが胸に迫ってくるエモーションを携えており、観る者の涙腺と心の琴線を刺激します。
そんな『夏目友人帳』きっての人気キャラクターといえば、やっぱり、夏目のパートナーであるニャンコ先生……ですが、ここはやはり"キツネ萌え"的な視点から、このキャラクターにスポットを当てたいと思います。ズバリ、子狐!
1期の中でも特に感傷的な空気が漂う名エピソード<子狐のぼうし>で初登場を果たして以降、シリーズの中で何度か再登場をしている子狐ですが、この子が本当に愛らしい! キツネキャラって、美男子で年相応の落ち着きを持った青年みたいな描き方をされることが多いのですが、この子狐の場合は、"美少年"という表現がシックリくる可愛らしい見た目の男の子……という描写がされています。
そんな可愛らしい子狐が自分のことを助けてくれた夏目を慕って、彼のもとを訪れ、懐いてくるいじらしい姿は、母性本能を刺激されること必至。また、子ども故に変化が完璧ではなく、人間に化けようとしても耳と尻尾を隠すことが出来ない……という設定もキツネ好きには堪りません。
愛くるしく、そして、ちょっと切ない子狐の登場回は、素晴らしい物語が数多くある『夏目友人帳』シリーズの中でも、特にお気に入りのエピソードです。未見のアニメファンには、絶対にチェックしてもらいたい一本!