料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。
今回は、夏野菜の「つるむらさき」を使ったレシピをご紹介します。
美味しくて栄養価も高い
夏から秋口までが旬の「つるむらさき」をご存じですか?
青々していてみずみずしく、独特の香りと粘りが特徴の野菜です。いわゆる“ネバネバ野菜”のひとつですね。
ほうれん草に似ていますが、カリウムやカルシウムなどが豊富で、ほうれん草より栄養価が高いとか。
おひたしや和え物でいただくことが多いつるむらさきを、パスタソースにしてみたらとっても美味しかったのでご紹介します。
もっと早くこの食べ方に気づきたかった……(笑)
つるむらさきとシラスのオイルパスタ

独特の粘りがスパゲッティとよく絡んで、オイルとの相性も抜群です。
シラスのほか、ブロックベーコンやツナ缶を使ってもいいですね。粉チーズも合いますよ。

<材料(1人分)>
・つるむらさき…1/2束
・トマト…1個
・しらす…大さじ5ほど
・にんにく…1片
・お好みのスパゲッティ…80g
・塩…小さじ1
・オリーブオイル…大さじ2
<つくり方>

1. にんにくはみじん切り、トマトは大きめのざく切り、つるむらさきは3センチ幅くらいに切る。

2. フライパンににんにくとオリーブオイルを入れて火にかけ、にんにくの香りを立たせる。

3. しらすを加えてサッと炒める。

4. つるむらさきを一度に入れて混ぜる。

5. つるむらさきがしんなりしてきたら、カットしたトマトを加えてさっと混ぜ、火を止めておく。

6. 表示時間通りにゆでたパスタを5に移し、ソースをよく絡める。器に盛り、オリーブオイルを回しかける。
<ポイント>
つるむらさきはみずみずしく柔らかいので、下ゆでせずそのまま炒めていいですよ。
加熱すると崩れやすいトマトは、大きめのざく切りにしておくと形が残り、旨みも出ます。
しらすにも塩気はありますが、味を見て、足りなければ塩で味を調えてください。
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