4:イ・ジョンソクの法廷群像劇『瑞草洞<ソチョドン>』
ソウルの法曹タウン・瑞草洞で、個性豊かなアソシエイト弁護士(法律事務所に雇用されている弁護士)たちが集まり、訴訟によるストレスやジレンマを解消するかのように、常日頃からともに食事をする5人の物語です。
独立する意欲のまったくないアン・ジュヒョン(イ・ジョンソク)、新人のカン・ヒジ(ムン・ガヨン)、ムードメーカーのチョ・チャンウォン(カン・ユソク)、勝気なペ・ムンジョン(リュ・ヘヨン)、個人主義のハ・サンギ(イム・ソンジェ)は、食事の席で世間話をしながら心の平安を保つのがルーティンに。
最初は隠していたものの、実はジュヒョンとヒジは10年前に香港で出会っていた仲でした。わだかまりを持っていたふたりでしたが、次第に打ち解けるようになっていき……。
イ・ジョンソクの3年ぶりの主演作は、法廷で奮闘するアソシエイト弁護士たちの日常を描く群像劇『瑞草洞<ソチョドン>』です。弁護士ドラマというと法廷シーンがクローズアップされがちですが、本作では仲間とのおしゃべりや食事シーンにも時間をかけ、等身大の姿を丁寧に見せることに力を入れています。
前作『ビッグマウス』で三流弁護士を演じたイ・ジョンソクが、今回は安定志向の地味な弁護士ジュヒョンとして、かつて縁のあったヒジと再会してからの心の動きや恋の行方にも注目です。
5:パクボヨンのヒューマンストーリー『未知のソウル』
一卵性双生児のユ・ミジとユ・ミレ(ともにパク・ボヨン)は、母親でも見分けがつかないほどそっくりな容姿でありながら、すべてが正反対の姉妹。学生時代から短距離選手として将来を期待されていたミジは、不意の負傷で選手生活を断念し、現在は実家に住み、日雇いの仕事をこなしながら入院中の祖母を気遣う毎日を送っています。
一方、心臓病を抱え入院生活を経験してきたミレは、家族に迷惑をかけまいと知らず知らずのうちに強い忍耐力を身につけていました。学業は優秀で、ソウルの韓国金融管理公社に勤めるエリートですが、陰湿な職場いじめに1年も苦しんでいます。ある日、ミレが追いつめられていることに気づいたミジは、入れ替わることを提案し……。
普通に暮らしていても、大人になると将来について考えることがあります。30歳になった双子のミジとミレは、真逆の人生を歩みながらも、最も近い存在として大きな危機を乗り越えるために入れ替わり、お互いのフリをして生活することを選ぶという思いがけない展開に惹き込まれます。
やがて、ふたりの高校時代の同級生イ・ホス(パク・ジニョン)や、農園主のハン・セジン(リュ・ギョンス)がミジとミレに急接近。将来について、愛について、人生とは何かを30歳なりに悟っていくふたり。もがき苦しみながらも前へ踏み出す姿に、勇気をもらえます!
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部屋でゆっくりと作品を鑑賞すると、さまざまなストーリーの思いがけない展開に没入したり、キュンキュンするラブストーリーにうっとりしたりと、楽しい時間を過ごすことができますよね。
今回は、最新の韓国ドラマのなかから、とくに見入ってしまう多彩な作品をご紹介しました。ピンときた作品があれば、ぜひこの機会にご覧になってみてくださいね!
































