2. 交渉を有利にすすめるために
ここからは、今後のアドバイスです。
夫との婚姻関係を継続できるのかどうかを冷静に検討するため、夫と別居するというのも選択肢のひとつです。
夫と別居してみて、婚姻関係の継続が難しいという結論に至った場合は、離婚を検討することになります。その際は、離婚条件(財産分与、慰謝料など)について夫と協議し、ご自身が納得できる条件が提示された場合に離婚に応じる、という方法をとればよいかと考えられます。
夫は有責配偶者であるため、原則として夫からの離婚請求は認められません。ですから、ご相談者としては有利な立場で交渉を進めることが可能です。
(記事は2025年8月1日時点の情報に基づいています。質問は実際の相談内容をもとに再構成しています)
理崎智英(弁護士)
一橋大学法学部卒。東京弁護士会所属。登録番号43200。離婚・男女問題に力を入れている。豊富な解決実績・メディア出演多数。培ってきた経験やノウハウを活かし、一人ひとりに合わせたオーダーメイド型の解決策を提示している。趣味は、テニス、ビリヤード、生け花。
【記事協力:離婚のカタチ】
「踏み出す一歩 未来の選択」をコンセプトに、朝日新聞社が運営する離婚の悩みに寄り添うポータルサイト。離婚を検討する人にとって役立つ情報をお届けするほか、お住まい近くの離婚に詳しい弁護士を探す機能がある。
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