肉料理から麺類、スイーツまで、食べ物のおいしいシーズン到来! ……でも、おいしい物にかぎってカロリーが高いというのは深刻な問題。「こんなに食べたら太るかな」と心配になる人も多いはず。

そんな人に朗報なのが、一緒に食べる物をうまくチョイスするだけで太りにくくなる“魔法の食べ合わせ”が存在するということだ。今回は管理栄養士・浅野まみこ先生に、詳しくお話を聞いてみた。
 

「とんかつ」と相性バツグンの付け合せには、ちゃんと理由があった!

こんがり揚がった衣をサクッと噛めばジューシーな肉のうま味があふれ出す日本人の大好物・とんかつ。これを食べても太りにくくするには、近ごろ流行している「ベジファースト」の考え方が大切だという。ベジファーストとは食事のさい、野菜(ベジタブル)を最初(ファースト)に食べることで体脂肪をため込みにくくする方法だ。

「キャベツを先に食べれば食物繊維の作用で脂肪の吸収を抑え、余計な脂を排泄しやすくしてくれます。また、血糖値の上昇が緩やかになるので太りにくくなります。さらにキャベツに含まれるビタミンUは胃腸薬でも有名な成分で、胃もたれを抑えてくれますからとんかつとの相性は最高なのです」と浅野先生は語る。なんとなくとんかつの付け合わせはキャベツが定番と思っていたら、実はちゃんと科学的な根拠があったのだ。
 

「焼き肉」に欠かせないあのサイドメニューにも秘密が

家族や友達とわいわい楽しむには最適な焼肉も、やっぱり脂肪の問題が心配になることも……。そんな時は積極的にキムチを食べましょう、と浅野先生は薦める。

キムチの大きな効果は、なによりカプサイシンが作用することによる代謝アップ。体を温めて脂肪を燃焼させてくれる。発酵食品であるため酵素が有効に働き、代謝のアップにも役立つという。体を太りにくくしながらカゼの予防にも効くという、まさに寒いシーズンにうってつけな「焼き肉の友」だ。

キムチの材料は白菜など野菜なので、ベジファーストの原則に従って先に食べるのがオススメ。豊富な水溶性食物繊維が油や炭水化物の吸収を抑え、代謝アップとともにダブルで太りにくくなる効果を発揮してくれる。