6月18日に胆のうがんのため亡くなった俳優・加藤剛(かとう・ごう)さんの「お別れの会」が9月30日、都内の青山葬儀所で行われることがわかった。9日、加藤さんの長男で俳優の夏原諒と、次男で俳優の加藤頼が都内で会見を行い、経緯を語った。
当初、「お別れの会」は、加藤さんが所属する俳優座劇場で別日に行われる予定だったが、訃報後に「予想をはるかに上回る反響があった」ことから、当日の混乱を避けるため、日程と会場を変更。
頼は「大きな会ということで、恥ずかしがり屋の父は『そんな大それたことを…』と言いそうですが、父が最後に『よくやってくれた』『ありがとう』と言ってくれるような会にしたいと思います」とコメント。
諒も「家庭の中では本当に普通のお父さんでしたが、予想外にたくさんの方からご連絡をいただき“この人は本当にスターだったんだな”と実感した次第です。みなさんが会いに来てくだされば、父も喜ぶと思います」と呼びかけた。
今月6日に家族で四十九日を終えたばかり。頼は「だんだんと現実を受け入れ、少し落ち着いてきたところ」だとし、改めて「僕らが子どもの頃から、すごくファミリーを大事にしてくれる父親でした」としみじみ。諒も「『大岡越前』で月曜から金曜まで京都で撮影でも、週末にちょっと暇があれば必ず帰ってきて僕らと遊んでくれました」と思い出を振り返った。
2006年には「大岡越前」のスペシャルで、親子3人そろっての共演も果たした。当時の写真を掲げた頼は「3人で扮装(ふんそう)しているというのも、なかなかありませんね」と笑顔を見せた。この他にも、今年4月頃、剛さんから手渡されたという舞台の台本や、演劇に関する書籍の数々を報道陣に公開した2人。諒は「大切にしていた物なので、おそらく誰かに託したかったのだと思います」と父に思いをはせた。
■「加藤剛 お別れの会」
日時 2018年9月30日
(一部)13時~14時(関係者による「お別れの会」)
(二部)14時~15時(一般の方々による献花)
場所 青山葬儀所
主宰 劇団俳優座、夏原諒、加藤頼
主賓 里見浩太朗 栗原小巻