そもそも、“シリキ・ウトゥンドゥ” って何者?
“シリキ・ウトゥンドゥ” の呪いによって、ホテルハイタワーで悲劇がおこってしまいましたが、そもそも “シリキ・ウトゥンドゥ” って、何なのでしょう?
そんなに強力な呪いの偶像なら、ハイタワー三世が手に入れてすぐに、呪いでどうにかなっていてもおかしくなさそうです。
“シリキ・ウトゥンドゥ” を扱うためには細かいルール、「崇拝の掟」があり、これを1つでも破ると呪いがふりかかってしまうんです。
つまりハイタワー三世はこのルール破り、呪われてしまった……ということ。
ルールは全部で8つあり、
(1)崇拝すること
(2)燃やさないこと
(3)閉ざされた場所にしまわないこと
(4)おろそかにしないこと
(5)馬鹿にしないこと
(6)他の人に渡さないこと
(7)放置しないこと
(8)そして何より、恐れること
うーん、ストーリーを思い返してみると、ざーっと見ただけでも、(5)は破られています…記者会見でしっかり馬鹿にしていましたよね。
あわせて(1)(4)(8)。この3つも守られているとはちょっと言えないですね。シリキを馬鹿にしてしまっている時点で、破られたとみなされてよいでしょう。
それにハイタワー三世、“シリキ・ウトゥンドゥ” にタバコの火を押し付けて消した、というエピソードまで持っています。これで(2)もアウト。
プラスして、コンゴ川からニューヨークまで “シリキ・ウトゥンドゥ” を持ち帰るために木箱に入れたという話も……(3)もアウト!
ニューヨークまでの帰路、“シリキ・ウトゥンドゥ” はハイタワー三世ではなく、彼の執事で忠実な従者だった、スメルディング氏によって管理されていました。
彼は呪いを信じ、“シリキ・ウトゥンドゥ” を恐れ、このルールを可能な限り守り通します。
なんとかニューヨークには帰り着いたのですが、記者会見後はハイタワー三世の手で “シリキ・ウトゥンドゥ” は扱われることになってしまい、あの事件が起こってしまったんですね。