TVドラマ『ワカコ酒』公式サイトより

1月8日からBSジャパンで放送がスタートする漫画原作ドラマ『ワカコ酒』。20代の呑んべえOL・村崎ワカコがさまざまな飲食店にふらりと立ち寄り、うまいサカナとともに“ひとり飲み”を堪能する姿は、連載当初からファンの間で女性版『孤独のグルメ』として話題になっていた。

そこで今回は『ワカコ酒』vs『孤独のグルメ』――原作コミック同士を6つの項目で徹底比較。主人公である 村崎ワカコ と 井之頭五郎、どこが共通していてどこが違うのかを浮き彫りにしてみたい。

 

孤独さ … 勝者♂『孤独のグルメ』

どちらも“うまいメシを一人で食べる”という作品テーマは共通しているが、とことん孤独を突き詰めたのは『孤独のグルメ』主人公・井之頭五郎だ。

松重豊さん演じるドラマ版の五郎はそれなりに表情豊かで社交性も見られるが、原作コミックではあまり笑顔になることなく、他人とのコミュニケーションも苦手という描写になっている。たとえば回転寿司屋でなかなか注文を通してもらえない、出張先のタコ焼き屋で関西人のノリに付いていけないなど、それを示したシーンには事欠かない。何かを食べるときは常に一人。仕事は一人で自営業。私生活も独身(過去に恋人はいたらしいが)。他人との会話が成立するのは「話しかけられた時」と「食べ物を注文する時」に限られる。

一方の『ワカコ酒』主人公・村崎ワカコも飲み食いする時はほぼ一人。しかし友人の結婚式に呼ばれたり、女友達だけでタコ焼きパーティーを開いたり、母親を旅行に連れて行ったりするなど他人と喋りながらご飯を食べるエピソードも少なくない。また、職場でもよく会話し、さらに親公認の彼氏までいるという設定。実はそれほど極端に孤独なわけではないのだ。