スキルゼロから“家事メン”へと変える5つのルール
——では、実際にどのようにすれば現状家事を全く行わない男性を“家事メン”に変えることができるのでしょうか。
1)どの程度求めているのかを話し合う
横井:「まずは、夫にどの程度のことを求めているのかを真剣に伝えることです。一方的に話すのではなく、話し合いをしてください。お互いの仕事や負担などを話し合い、双方が納得することが大切です」
2)“その時だけ”のお願いはしない
横井:「話し合う作業を面倒くさがってはいけません。面倒くさがって、自分のできない時だけ『○○して』と頼む女性がいますが、これはよくない。
これでは「家事の担い手として主が私で、従があなた」と言っているようなものです。その時だけ頼むというやり方では、いつまでもやらされているという感覚から抜け出せません。」
3)こだわりはやめて、家事を標準化する
横井:「家事のやり方にこだわる人は多いと思いますが、夫にもやってもらうにはすべての家事のやり方を標準化することです。その人にしかできない、という家事はなくしましょう。
『やり方が違う』とぶつかることもあるかもしれませんが、育った環境が違うのだから仕方のないこと。やり方を統一し、誰にでもできるものに変えてください。誰にでもできるので、子どもだって手伝いやすいですよ」
4)夫の上司にならない
横井:「講演の時にもよく伝えることですが、夫の上司にならないように注意してください。現状、家事スキルが低いのであれば、すぐに上達しなくて当たり前。経験が必要です。失敗したり、時間がかかっていても、厳しく責めることははやめましょう。そんな鬼上司の元には帰りたくないと思ってしまいます」
5)ほめて、感謝する
横井:「やってくれたら、ほめたり感謝の言葉を伝えるのは効果的です。女性だって、いつもの家事に対して『ありがとう』と言われたら嬉しいですよね。家事が自分事になった男性は、妻がやった家事に対しても『やってくれて、ありがとう』と言うようになります。お互いに助け合い、自然に感謝の言葉が出るような関係を目指しましょう」
この5つのルールを徹底し、家庭内に“頼れる家事メン”を誕生させたいですね。