「パクってる!」と言われることについて
藤井:1月8日に代官山UNITでイベントがあるんですけど、そこでアナログも出すんですよ。ダダの『kappo!』も入れて、A面B面で。
――クラブイベントで流れるのも楽しみですね。
では、今後の展開についても教えていただきたいと思います。現在、レーベルに所属されているのは、藤井隆、Like a Record round! round! round!(藤井隆、椿鬼奴、レイザーラモンRG)、金星ダイヤモンド、ミステリーウーマンの4組です。今後は吉本以外のアーティストも予定されていますか?
藤井:“吉本だけではなく”というのは確かに1個のキーワードです。でも、本当にそんな簡単じゃないんですよね。そもそも、いちプロダクションの中にレーベルがあるってことがスゴイ強みだと思う。出版やネット配信の放送局とか、外に出していく受け皿がいくつもあるっていうのがスゴイ事務所だなぁと思うので、このタイミングで見つめ直せましたね。
――藤井隆にあの芸人をプロデュースして欲しいといったファンの声もあると思います。
藤井:ありがたいですよね。皆様の声というのは、いい意味で影響される方なんです。別の先輩に「て言うけど、あなたはアウトプットの判断能力が違うから。真面目に、皆様に笑っていただけると思ってやっているかもしれんけど、全然ちゃうで」と言われて、衝撃だった。
「俺の笑いが分かる人だけ笑ってくれたらいい」とか、1ミリも思ったことない。けど、全然伝わってないんですって(笑)。自覚がなかったんですけど、ここ何年かで、確かになぁと思うことが多かったです。でも、音楽はそれがいつの日か好転することもあると信じています。
――今後が楽しみです。
藤井:新しいものばかりじゃないと思うんですよ。(作品作りには)何らかの影響があると思うんです。繰り返し作業していると、ここのこういうところが好きっていうのが顕著になって、恥ずかしくて真っかっかになることがあるんです。でも、1個でも、ここの部分は新しいんですというのを持たないと、やっちゃダメだなと思っています。
――藤井隆というフィルターを通した時点で、藤井隆の作品になると思うのですが。
藤井:厳しい方は「パクッてる!」とか書かれたりするんです。そういうのが目に入ったところで、ゆらぎはしないけど、1個でも的を射ていたりすると身の引き締まる思いをするわけですよね。気にしないというほど、堂々とはしていない。表面的には皆々様の…という気持ちがあるんですけど、元々の根っこの適当さとのバランスで、ダメな時はダメになっちゃう。皆さんの声を聴きながら、でも、最後に決めるのは私です! なぜなら、責任を取るからです。
『kappo!』が流れる「ぱちんこ よしもとタウン」にも注目
――1月5日にはパチンコ新台「ぱちんこ よしもとタウン」が全国のホールに導入されました。ここでも『kappo!』が使われていますね。
藤井:パチンコに自分たちの曲が流れるって、すごいことですよね。リーチがかかる時、一番ドキドキする瞬間にお供できるというのがうれしい。しかも、映像もご覧いただける。そのドキドキが「やったぁ~! お菓子いっぱい~! カッポ!」となっていただきたいんですが、そうじゃない場合もありますよね。その時のトラウマソングだけにはなりたくないです(笑)。
Like a round! round! round!
■配信
『kappo!』
『Dining Tarot』
iTunes Store、レコチョク他で配信中
■CDシングル
『kappo!』発売中
M1.kappo!
M2.Dining Tarot
M3.ナウ・ロマンティック
M4.kappo!-okadada Nordic disko version-
■その他
「ぱちんこ よしもとタウン」
ダウンタウンはじめ、大物から若手まで、吉本所属の芸人268人が総出演。コントや漫才、バラティを収録し、1時間に一度の一斉お笑いライブなどエンタメ性を盛り込んだ新台。1月5日、全国のパチンコホールに導入。発売:京楽産業
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