スタジオジブリがアニメーションではない実写動画を制作しました。タイトルは「風になって、遊ぼう。」。こちら、ジブリ初となる観光動画です。
監督には90年生まれの若手を抜擢。その経緯を鈴木プロデューサーが語りました。
ジブリの世界観が詰まった観光動画
「風になって、遊ぼう。」は、「ジブリパーク」のオープンが待ち遠しい愛知県の観光動画。ひとりの少女が森で見つけたあるものをきっかけに、愛知県の名所を駆け抜ける、躍動感のある作品となっています。
ジブリが観光動画を手掛けるのは、これが初めて。約4分間という短い時間の中で、しっかりとジブリの世界観が表現されています。
若手監督と鈴木Pの出会いで生まれた作品
動画の監督を務めたのは、1990年生まれの中川龍太郎。映画『四月の永い夢』などを手掛けている若手監督です。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、その経緯を語りました。
「今から2~3年前、暮れだったと思います。僕のところに手紙がきたんです。あなたの書いた『南の国のカンヤダ』を映画にしたいです。ついては会いたい、と書いてあったんです。
これがきっかけでこの男と知り合いました。僕の所へいきなり来て、いろいろ話していたら、なんと大晦日を一緒に過ごすことになりました。その後、おつきあいをしていくうちに、プロデューサーの石井とも相談して、映像を作ってもらうことにしました」。
「宮崎駿にそっくりな性格」と鈴木プロデューサー
「なんで彼を選んだのか? いろんな実写映画を作って才能を持っている人なんですが、僕が気に入ったのは1点! 性格がですね…、宮崎駿にそっくりなんですよ(笑)。あんまり深く考えない(笑)。
その感性、やることなすこと、非常にそっくり。頼まれるとすぐやっちゃう、おっちょこちょいなところがあります。その精神が映像の中にも入っているんじゃないか、そんな気がしました」。