「歌舞伎フェイスパック」でひらめいた!

2015年の鬼テーマは「クールジャパン」! 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことや、外国人旅行者のおみやげとして「抹茶」を使ったお菓子が好評であることなど、食を含めた日本の文化に対する関心の高まりを背景に決まったテーマだということです。

ただ、一言で言うといかにも簡単そうですが、「クールジャパン」というのは一国のポップカルチャーを表す壮大なキャッチフレーズです。「さあ、このテーマを一つの鬼面に落とし込むとしたら、どうしたらよいものかな」と担当の方が真剣に考えていたちょうどその時。

テレビやインターネットで「歌舞伎フェイスパック」を使用中の姿をさらしていた女優さんの顔が目にとまったとのこと!

「歌舞伎フェイスパック」、それは歌舞伎ならではの化粧法である隈取がプリントされた、ど迫力のローションパック。日本の女性はもちろん、そのユニークさが外国人観光客にも人気になっています。

これにインスパイアされて「隈取をつけて見得を切る鬼のイメージがわいた! 画的に一番面白そうだと思った」ことから、歌舞伎をモティーフとする鬼のデザインが誕生したそうです。

日本の伝統芸能を代表して見得を切る「カブキ鬼」。ただし、あまり睨みをきかせず愛すべき笑顔を見せているところがフジオ流ですね(笑)。