歴代の鬼面の中で…人気者は「ラブ鬼」!

40年以上続くこの節分企画の中では、世相を反映してさまざまなキャラクター鬼が登場しました。あなたはいくつ覚えていますか?

・環境(エコロジー)に対する意識の向上をねらった「エコ鬼ー」(2010年)
・地上デジタル放送への完全移行にちなんだ「デジ鬼」(2011年)
・笑顔の花を咲かせた「さくら鬼」(2013年)
※筆者はこのシンプルなデザインが大好き! 東北出身なこともあって「ああ、花は咲く~♪」と思うだけで涙が……。
・スキーのジャンプ競技に重ね合せて明るい未来への飛翔を祈願した「ジャンプ鬼」(2014年)
ほか。

「特に反響が大きかった鬼面はどれでしたか?」のかと担当の方に尋ねたところ、

・直江兼続にあやかって「愛」の文字を掲げた兜の「ラブ鬼」(2009年)

が、その年のNHK大河ドラマ『天地人』の人気もあり好評だったということです。

 

世界に発信する前にまずは日本から

最後に、「世界に発信!!」の件について。でん六さんは、節分という習わしを世界に向けて広くアピールしていくつもりは「もちろん、ありますよ」と言っています。が、その前に「まずは、足もとの日本から春を迎える伝統行事に関心を抱いてもらえれば。そのためにも、豆の力で節分の発信活動を続けていきたい」と考えているそうです。

実は古来、節分は年に4回ありました。日本人は季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前日を、「節分」と称していたのです。しかし現在は、立春の前日のみが節分として定着し、他は廃れてしまいました。特に立春が重視された理由は、旧暦時代には「立春正月」と言って立春が一年の始まりだったからです。

何かと気ぜわしい現代人のライフスタイルの中で、旧暦に沿った風習を守っていくことはちょっぴり大変になってきているのかも……?

でも、四季の変化や風情に対する鋭敏な感性、季節の祝い事を暮らしの節目にする習慣は、日本人の特性だったはずですよね。海外の方々に日本の文化や行事を紹介したければ、その前に日本の中で年中行事を大切にする心を育みたいですね。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。