~園側が最も見直しを検討するのは「プログラム」、保護者は「10月」開催を強く要望~

写真と食の力で子どもの幸せを創ることを目指す総合保育テックサービス「はいチーズ!」を提供する千株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 千葉伸明、以下 当社)は、このたび2025年度の保育園・幼稚園・こども園などの運動会に関する実態について、園(はいチーズ!導入園)向けと保護者向けにアンケート調査を実施しました。
その結果、近年の気候変動やコロナ禍を経て変化した運動会の実態や、園と保護者がそれぞれ抱える課題が浮き彫りとなりました。本調査は今後の行事運営や保育環境の改善を考える上での重要な示唆を提供しています。



調査の背景

長年保育園・こども園・幼稚園の現場に寄り添い、運動会を見つめてきた当社「はいチーズ!」は、昨今の運動会が大きな転換期を迎えていることを実感しています。コロナ禍を経た運営内容の変更に加え、地球温暖化による猛暑や予測不能な天候は、従来の初秋開催を困難にし、行事の時期や内容の根本的な見直しが求められる状況です。この変化は現場の保育士・幼稚園教諭に過重な業務負担となっています。練習期間の熱中症対策や観覧環境の調整など多岐にわたる新たな業務を生み出しており、職員体制や運営体制の確保がより困難な状況です。当社はこのような保育業界が直面する喫緊の課題をデータとして可視化し、園と保護者の双方にとってより良い行事運営のヒントを提供するために本調査を実施しました。

調査結果のトピックス

■園側の最大の課題は「天候リスク・暑さ対策」(58.7%)と「職員の業務負担」(32.3%)
■保護者の運動会に対する満足度は91.7%と非常に高い
■保護者が考える最適月は「10月」(70.9%)が圧倒的
■園側で最も見直し意向が高いのは「プログラム・種目」(42.7%)
■自己撮影集中により、保護者の約7割(69.1%)が「肉眼での見届けがおろそかになった」と回答
調査結果トピックス詳細

1. 運動会の実施状況と課題(園向け調査より)
2025年度の運動会は、調査時点(11月中旬)で全体の81.1%が実施済みであり、実施時期は「秋(9~11月)」が86.1%と主流。







園が運営上の「課題」と感じたことでは、「天候リスク/暑さ対策」が58.7%と突出して多く、約6割の園が直面している重要なの課題であることが分かります。次いで「職員の業務負担(準備・練習含む)(32.3%)」が続き、気候変動への対応と職員の負担軽減が喫緊の課題であることが分かります。




2.運動会の見直し意向と今後の方向性(園向け調査より)
次回運動会で最も見直し意向が高い項目は「プログラム・種目」で、42.7%(予定7.6%+検討35.1%)の園が予定・検討しています。



見直しを予定・検討する具体的な理由として、最も多かったのは「開催時期/暑さ・気候対策」(41.4%)であり、運動会当日よりも、練習期間の猛暑が過酷であることが最大の動機となっています。

■【自由回答】見直しを予定/検討している主な理由 TOP3カテゴリーと代表コメント(一部抜粋)
 1.開催時期/暑さ・気候対策(41.4%)
 ・熱中症対策。秋の運動会当日はわりと涼しいが、それまでの練習が過酷であるため。
 ・天候の問題により、戸外での運動会開催は難しくなってきていることが理由。
 2.開催場所/会場の確保・変更(19.8%)
 ・従来より園庭での実施だったが町の体育館などでの実施に。天候・熱中症等のリスクの軽減も。
 ・観覧席の利用人数が限られているため、次年度以降はもう少し広い会場を考えたい。
 3.プログラム/種目の内容(12.9%)
 ・親子で楽しめる種目にシフトしているので、より良くなるように検討する予定。
 ・子どもの主体性を大切にした保育に運動会の内容が合っているか見直す必要がある。


3.保護者の満足度と開催時期の要望(保護者向け調査より)
保護者の運動会に対する「とても満足している」(44.1%)または「満足している」(47.6%)の合計は91.7%と非常に高く、運動会そのものへの評価は高水準でした。



また、保護者が考える運動会開催の最適月は「10月」が70.9%と圧倒的多数を占めており、猛暑を避け、気候の良い時期の開催が強く望まれていることが分かりました。




4.保護者が抱える観覧・撮影の課題(保護者向け調査より)
保護者側の改善要望として最も多かったのは、「保護者の観覧場所」の改善で17.9%でした。



また、97.5%の保護者が自身で写真や動画を撮影する中、約7割(69.1%)(非常にそう思う:25.4%+そう思う:43.7%)の保護者が、撮影に集中することで「子どもの演技・競技を肉眼で見届けることがおろそかになった」と感じています。



保護者自身の運動会撮影で困ったことは「真正面や希望するアングルで撮れなかった」(44.5%)が最多となり、観覧場所の制約による撮影アングルの問題があったことが伺えます。



本調査結果から、園側は「天候リスク/暑さ対策」が最大の課題であるものの、開催時期/日程の見直し意向よりも「プログラム・種目」の見直しに意欲的であることがわかりました。一方、保護者は運動会そのものへの満足度は高く、開催月としては「10月」開催を望む声が多数挙げられました。
また、保護者自身での撮影集中による「肉眼で見届けられないジレンマ」も浮き彫りとなり、今後の運動会の在り方は、気候変動・業務負担軽減・観覧環境の改善を軸にした見直しが必要かもしれません。


「はいチーズ!」では、本調査結果を広く社会に共有することで、保育業界の課題解決の一助となるとともに、園と保護者の双方にとってより良い運動会が開催されるよう、引き続きサービス改善と情報提供に努めてまいります。

調査概要

調査方法 :はいチーズ!導入園と会員へのWEBアンケート調査
調査対象者:はいチーズ!導入園439園、はいチーズ!会員(※)1,070名
調査期間 :導入園2025年11月13日~11月21日、会員2025年11月13日~11月22日
※はいチーズ!会員=全国の保育園、こども園、幼稚園などに通う子どもを持つ保護者

≪はいチーズ!とは≫
「はいチーズ!(https://sencorp.co.jp/service)」は『こどもにピース』をコンセプトに、保育園・幼稚園など子どもを預かる施設や保護者とともに子どもの幸せを育むことを目指す、総合保育テックサービスです。
運動会や発表会など季節行事の写真撮影から販売、問い合わせ対応まで、トータルでサポートする写真に特化したインターネット写真販売「はいチーズ!フォト」をはじめ、保育ICT「はいチーズ!システム」、アルバム制作「はいチーズ!アルバム」、動画撮影「はいチーズ!ムービー」で子どもの記憶や記録を残し、給食・食育サービス「はいチーズ!ベジ」では子どもの健やかな成長を支援します。未来ある子どもたちの人生がより豊かで幸せに溢れたものになるように、心と身体の両面へアプローチするサービスを提供しています。






≪千株式会社 会社概要≫
代表取締役社長:千葉伸明
本社 :東京都千代田区紀尾井町1番3号 
    東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー14F
設立 :2004年10月
HP :https://sencorp.co.jp
はいチーズ!は、千株式会社の登録商標です。






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