― 手漉き和紙体験者は前年度の4倍、来館者数は過去10年で過去最高ペースに―

京都府福知山市は、京都府指定無形文化財「丹後二俣紙」の魅力を次世代につなぐため、2025年度から大江地域にある大江町和紙伝承館にて 「大江町和紙伝承館 魅力向上プロジェクト」を始め、体験コンテンツの充実を図っています。
「非日常の紙漉き体験を、誰でも気軽に。自分だけの和紙が作れる場所」をコンセプトに、紙漉き体験週間や新たなクラフト体験、開館以来30年ぶりの展示説明文リニューアルなどさまざまなトライアルを行っています。その結果、紙漉き体験者数は既に前年度の約4倍、来館者数も過去10年で最高ペースを推移するなど、一定の成果が見え始めています。
今後も、体験型観光の拠点として、さらなる魅力向上を図っていきます。
背景・目的
“丹後和紙”として知られる丹後二俣紙(たんごふたまたがみ)は、江戸時代に始まり明治初期まで盛んに製造されていましたが、現在は田中製紙工業所のみが事業を継続しています。和紙の原料である楮(こうぞ)の栽培から処理、紙漉きまでの全工程を手作りで行う古来からの製法が一貫して守られ、京都府無形文化財に指定されているほか、全国の多くの寺社仏閣の補修や海外美術館の書物修復に用いられるなど、その品質の高さは国内外で高く評価されています。大江町和紙伝承館(大江町二俣地内)は、この貴重な丹後二俣紙の文化と技術の啓蒙・継承・発展を図るため、1994年(平成6年)7月に開館し、昨年で30周年を迎えました。昨年度に福知山市が策定した観光アクションプランでは手漉き和紙体験のポテンシャルを高く評価し、その充実を重点施策に掲げたところです。
一方で、大江町和紙伝承館はこれまで展示中心の施設であり、「体験メニューが少ない」「他の観光拠点や団体との連携が弱い」といった課題もありました。
こうした状況を踏まえ、2025年度に「大江町和紙伝承館 魅力向上プロジェクト」を始動し、体験型企画や展示の充実に取り組んでいます。

『紙す鬼』の像が目印です!
少人数からの気軽な紙漉き体験メニューを追加 ―市職員が紙漉き技術を習得し、指導が可能に―
これまでも和紙職人が講師の紙漉き体験メニューはありましたが、条件等の制約から(対象は小学生4年生以上、人数は10名以上)、すべてのニーズに対応できていませんでした。そこで今年度は福知山市職員が職人から技術指導を受け、2名が紙漉き指導ができるようになりました。そのためイベントを増やすことができ、紙漉き体験者数の増加につながっています。
プロジェクト内容 1.体験型コンテンツや新規事業
今年度から新しい体験コンテンツの開発や新規事業を多数実施。来年度に向けトライアルをかねて取り組んできました。代表して3つの事例を紹介します。≪手漉き和紙体験週間≫
手漉きから乾燥まで一連の工程を誰でも予約不要で体験できるイベントを開催。夏休み期間中の小中学生、保護者が多数来場しました。
【日時】2025年8月18日(月)~8月22日(金)、8月30日(土)延長開催
【内容】事前予約不要ではがきサイズの紙漉き体験
【結果】73名が体験。昨年度の年間体験者数(47名)を、6日間で上回る

≪ペーパーウェイト製作体験≫
和紙を使ったクラフト体験を新コンテンツに導入。
【日時】2025年8月23日(土)~8月24日(日)
【内容】石の上に和紙を貼り重石(ペーパーウェイト)を作るワークショップ
【結果】好評につき10月から常設化。常設後も多数の体験者を獲得

≪展示説明文リニューアル≫
展示室の説明文を30年ぶりにリニューアル。
【内容】和紙ができるまでの工程の説明文をリニューアルし、英語表記も追加。QRコードで作業工程の動画も紹介
【結果】外国人観光客の対応が可能に

プロジェクト内容 2.大学・高校との連携
≪京都工芸繊維大学 地域課題導入セミナー≫和紙伝承館の活性化をテーマに大学生が取り組みました(2025年8月)。学生たちは、授業が終わった現在でも新商品開発に動いています。

≪福知山公立大学生 冬の紙漉き体験会≫
学生ボランティア団体DOKKO(ドッコ)のメンバーによる紙漉き体験会(2025年12月7日)。大学生がイベント実施までに複数回、和紙伝承館を訪れ和紙についてや紙漉きの技術について学び、イベントが実現しました。

≪高校生対象 和紙伝承館で体験型授業≫
福知山成美高校(2025年8月)、 大江高校(2025年10月)で体験型授業を実施。学生が和紙について理解を深められるよう授業プログラムを考案しました。

≪京都工芸繊維大学インターンシップ生による新チラシ≫
2025年11月、若者向けのチラシを作成し、各施設に配架しました。また和紙伝承館の展示のレイアウト改善案を考案!

今後の予定
≪和紙伝承館Repair Project 2nd≫【日時】2026年1月18日(日)10時00分~12時00分
【内容】丹後二俣紙製の障子紙に鬼にまつわる文字を描き、障子を修復。
【料金】無料※入館料必要。事前予約制

≪大江甲拾書道展≫
【日時】2026年1月10日(土)~3月22日(日)
【内容】大江町出身の書家 大江甲拾さんの作品を展示します!
【料金】無料※入館料必要。予約不要。

≪鬼の金棒を製作しよう≫
【日時】2026年2月1日(日)午前10時から午後3時まで
【内容】和紙の原料である楮の芯を使って鬼の金棒を製作します!
【料金】500円※予約不要、先着20名程度

≪紙漉き体験プランの増加≫
【種類】名刺サイズ、色紙サイズのプランの追加
※現状、福知山市職員による紙漉き体験ははがきサイズのみ

プロジェクトの効果と展望
大江町和紙伝承館 近年の来館者数
※2025年度については12月7日時点の数字 ※年間開館:約120日(土日祝)
・体験者数が12月7日時点で183人。既に前年度の4倍近い数字を記録。
・入館者数が30周年記念年の2024年度を上回るペースで、1000人を超える見込み。さらに、体験コンテンツを増やしたことから、高校生以下の人数が大幅に増加している。
・和紙伝承館の滞在時間の増加。「自分で和紙を作ることができて楽しい」、「紙漉き体験をしてからだと和紙づくりの凄みをより一層感じる」といった来館者の声もあり、来館者の満足度も向上。
→トライアルの結果を踏まえ、来年度も魅力あふれるコンテンツを多数用意できるよう準備中!
2025年度は、体験メニューやイベントを「試してみる年」と位置付け、ニーズが高い内容や運営面の課題が見えてきました。
2026年度以降は、今年度の結果を踏まえ、次のような方向でさらに魅力向上を図っていきます。
■主な課題と、その解決策
・体験コンテンツの種類が少ない→様々なサイズの手漉き和紙体験や染色を検討中!
・和紙関連グッズの種類が少ない→民間企業との協議を進めています!
・展示コンテンツの改善→大学・高校等との連携で若い世代の意見を集約しリニューアルを検討!
・他の施設との連携が不十分→出張紙漉き体験のような他の施設と連携したコンテンツを検討!
これらを通じて、大江町和紙伝承館を「丹後二俣紙の魅力を体験できる拠点」として位置づけ、和紙文化の継承と地域観光の活性化の両立をめざします。
大江町和紙伝承館 概要
◆開館日 土曜日・日曜日・祝日(ただし、年末年始12月28日~1月3日は休館)※休館日でも紙漉き体験は可能(要事前予約)
◆開館時間 10時00分~16時00分(最終入館時間は15時40分)
◆内容 常設(通年):丹後二俣和紙の歴史・製法等の展示、手漉き和紙体験スペース
企画展示:年4回
◆入館料 一般200円、高校生150円、小中学生110円
◆体験料 和紙職人による本格紙漉き体験 色紙810円、便箋810円、賞状1020円
事前予約制(職人との調整が必要です)小学生4年生以上で10名から
※少人数で気軽に体験したい方のために、職員による紙漉き体験も受け付けております。
(誰でも、1名から)ご希望の方は電話またはHPのお問合せフォームからご相談ください。
料金:500円(職員の都合により日時のご希望に添えない場合があります)
◆住所 〒620-0324 京都府福知山市大江町二俣1883番地
◆交通アクセス・鉄道でJR山陰本線、福知山線で福知山駅下車。
・京都丹後鉄道(丹鉄)乗り換え、二俣駅下車、徒歩3分。
・自動車で国道9号線、または舞鶴若狭自動車道で福知山へ。そこから国道175号線で福知山市大江町へ。「関」交差点から府道9号線で大江町和紙伝承館へ
◆お問合せ 福知山市役所 大江支所 地域振興係
TEL:0773-56-1102 FAX:0773-56-2018
◆大江町和紙伝承館HP http://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/65/2021.html
◆福知山市大江支所Instagram https:/www.instagram.com/ooeshisho_fukuchiyama/
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