うーん、何だろうなあ…。のどを痛めないように、普段からマスクをよくしています。

ーーマスクは佐江ちゃんの必需品?

はい。マスクは本当に手放せないです。夏は、蒸し蒸しして暑いけど、季節に関係なくしています。

それから、寝るとき寒くないように、モコモコの靴下をはいたりするかなあ。

あと、“風邪かなあ”と思ったらすぐお薬を飲みますね。“のどが痛くなったら、これを飲む”っていう常備薬を持ち歩いています。

ーー なるほど。一旦ひいてしまった風邪を治すには、やはり薬を飲んだり、病院へ行ったりするのが、即効性ありますね。一方で“おばあちゃんの知恵”的な、民間療法というものもありますよね。日本では、“焼いたネギをガーゼにくるんで首に巻くと、のどによい”とか、“大根のハチミツ漬けは咳に効く”とか。

ふむふむ。

ーー中華圏では「風邪をひいた!」というと、やはり決まり文句のように「多喝热水 多睡觉!!(熱い湯をたくさん飲んで、たくさん睡眠をとりなさい!)」といわれることが多いですね。

熱湯? 熱湯を飲むの?

ーー熱湯はのどを痛めるので、適温の“白湯”といったところですね。中華圏では普段から健康のため、冷たい飲み物や食べ物は好まれませんが、風邪をひいたときには特に、「白湯をたくさん飲んで身体をあたため、睡眠を十分にとる」人が多いようです。

へえええ。

ーーあと、咳が出るときには、川贝という生薬で煮込んだ“梨”や、焼いた“みかん”を食べるとよいとか。また、“黒砂糖”と“生姜”を一緒に煮込んだお茶を飲んだり。これらは、食材の効能を利用した、中医学ならではの民間療法といえますね。

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