ホットプレートは日本人なら、何度も食卓で囲んできたおなじみの調理家電。
とはいえ、出したり洗ったり、片付けたり。意外と面倒ですよね。
やっぱり週末のちょっとお祭り気分な感じのときに使うもの。
平日の夜遅く、ちょっと熱々のものが食べたい。
そんな時に使えるデザイン家電を発見しました。
それがこちら!
実はこれ、スイスの郷土料理「ラクレット」のための家電です。
この「ラクレット デュオ スイス」は、上部にホットプレート的な小さなグリルが付き、その下にはなんとふたつの小さなフライパン的な道具(ミニパンといいます)がついています。なので深夜、キッチンでフライパンを出すのも面倒。そんな時もこれがテーブルに出ていれば、そのままスイッチオン。上にコンビニで買ってきた揚げ物やらソーセージやら、切っただけの野菜、パンをのせれば熱々おつまみがすぐにできるんです。
ラクレットとはチーズを炙って溶かし、グリルで焼いたパンやポテト、焼き野菜にとろりとかけていただくのだそうですよ!
そう、あれですね。
アルプスの少女ハイジが山の家で食べていた、あのとろとろチーズ料理です。
本場スイスの家飲みデートはこんな感じ?
構造はとても単純で、中央にヒーター熱線があり、
それをはさむように上にグリルプレート、下にミニパンを置く仕組みです。
本場スイスのラクレット道具専門ブランド「ヌーベル」のもので、
この他にも本国にはかなり大きなものや、フォンデュタイプなどたくさんそろっています。
その中から、日本向けのコンパクトな商品が発売になったのです。
特に2人用タイプは、日本人的食卓にはとっても応用がきき、
かつ本体が幅28㎝×10㎝×10.5㎝とコンパクトで、持ち上げても軽い。
ミニパンはくっつきにくい加工がしてあり、チーズの油分ともあいまって、
するっとチーズが流れる。この辺も気持ちイイ!
試してないですが、焼き鳥もよさそうですね。火力は見た目以上に強くて、
ちゃんとじゅうじゅうします。
しかしお好み焼きは、ちょっと厳しいかな。焼くというか、炙るための道具ですから。
ミニパンを利用して、味の違う料理をするということもできます。
この部分でリゾットを作るとか、卵焼きを焼くとか、そんな料理までできます。
しかも一口サイズですから、ちょっとずついろんなものが食べたい!という
彼女の、女子的なわがままをかなえることもできます。
テーブルの上で圧迫感がないのもいいのです。
飲み会中の写真ですみませんが、こんな具合に他のおかずや料理となじんで、かなり食器感覚。
ホットプレートとかカセットこんろとか、食卓での専有面積や存在感が大きいから、
主役はりすぎて他のおつまみやおかずがかすんでしまいますけど、
その辺、これは「さりげない」感じがいいのです。
そのうち、珍味を炙り始める人も出ました。確かにこれは使える!
スルメなんかもいいんじゃないですか。
これでいてスイスの国旗柄のデザインなのも、実にイケてます。
実はろうそくタイプもあり、これも可愛いのですが、
あくまでも火力はティーライトキャンドルのレベルです。
とはいえベーコンやチーズを炙るぐらいは楽勝のようです。
こちらは3,570円。
よ~し本格的にやってやろう、という人は4人用を。
こちらはなんとグリルは石板。ちょっと重くなってしまいますが、
イタリア料理のバーニャカウダ(アンチョビ入りニンニクオイルソースに野菜や肉、魚をつけて食べる料理)もできそうですよ。
ちなみに輸入発売元の三陽プレシジョンという会社がまた面白くて、
母体はいわゆる東京の町工場。大田区系な感じです。
ニッチな分野の優秀な技術を持ち、
金属の鋳造や樹脂成型、産業用ロボットを駆使して電子部品を製造しているそうです。
そんな中で新しい方向を目指して、始めた同社の新事業にユニークなキッチン道具があり、このラクレットグリルの輸入販売もそのひとつ。
こんなバックヒストリーも、男子のみなさんには刺さるのではないでしょうか?
・ラクレットグリル 2人用5,250円(税込)、4人用8,925円(税込)
・お問い合わせは、三陽プレシジョン コラボレーション事業部(Tel:03-3491-2811)